■霊長類最強の男もダジャレの師匠には頭が上がらない…『はじめの一歩』鷹村守
大人気ボクシング漫画『はじめの一歩』(森川ジョージ氏)では、主人公・幕之内一歩が敬語を使いまくる。好戦的なライバルたちの千堂や間柴、沢村などが敬語を使うのは稀だ。しかし、もっと意外な人物は、一歩の先輩でもある鷹村守だろう。
霊長類最強の鷹村は恩師でもある鴨川会長でさえ「じじい」と呼んでおり、目上の人物に対しても“オレ様”を貫き通す。イタズラするときなどは口調が敬語風になることもあるが、基本的に誰に対してもタメ口……というより、オレ様口調だ。
そんな鷹村も1人の男だけには頭が上がらない。彼が心底“師匠”と崇める人物……それは、ジムの後輩・板垣の父親だ。ダジャレの達人である板垣父は、かつらを外してハゲ頭を見せて笑いを取ることが多い。
鷹村はダジャレ勝負を挑むも見事に敗北し、その場で弟子入りしていた(ちなみに「キミのカツラ=勝つら」でKOされたらしい)。
その後、息子の応援に会場へ駆けつけた板垣父と出くわすと「師匠」と呼び、一緒に観戦をする姿も見られた。傍若無人の鷹村が敬語を崩さないのも珍しく、ある意味、最強のオジさんといえるな。
さて、ここで紹介した漫画キャラたちは作中でも最強を誇る人物ばかりで、敬語を使うシーンはまさにレアものだろう。とはいえ、人間らしさが垣間見えて、少し安心したものだ。