■音楽も神曲ばかりの名作RPG『天地を喰らう』

 カプコンキャラゲーの名作と言ったら、本宮ひろ志さんの漫画を原作とした『天地を喰らう』シリーズもその1つだ。『天地を喰らう』は前述のように、ベルトスクロールアクションのタイトルとして、アーケードで2作リリースされたが、一方でファミリーコンピュータ用としても発売。こちらはRPGのシステムを採用しており、集団VS集団のバトルを、半ば強引にRPGにアレンジしたという、異色であり意欲作だ。

 RPGにおけるHPは、自軍に所属する兵士の人数となっていて、魔法は、火計や落石計などの策略として表現されている。

 孔明や劉備や関羽が、世界各地を冒険しながら、道中では他の軍とエンカウントし、時にはレアドロップの武器を獲得していく。こう書くと、荒唐無稽に見えるが、三国志のRPGとして、不思議とうまくまとまっている。まさに“怪作”であり、現代風にアレンジされた『天地を喰らう』を、ぜひともやってみたいもの。ファミコンでは『天地を喰らう』『天地を喰らうII 諸葛孔明伝』の2作品が発売されたが、BGMも傑作ぞろいだ。

 カプコン超選挙の「カプコンのゲームに求めているモノ」の選択肢には様々な選択肢があったが、「初体験(≒新ジャンル)」という項目が気になった。慣れ親しんだシリーズでも、それまでとは違った体験ができるような、たとえば『スーパーマリオメーカー』のように、プレイヤーが自由にステージを作れる「ロックマンメーカー」のようなものがあったら、面白そうである。

 あなたはどんなゲームをカプコンに望んでいるだろうか。今回のアンケート企画が今後のゲームにどう反映されるのか、気になるばかりだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3