「カプコン超選挙」の選択肢にはないけど…時代に埋もれるのはもったいない「続編を熱望する」カプコンの隠れた名作ゲームの画像
カプコン40周年記念サイト「カプコンタウン」より(C)CAPCOM

モンスターハンター』に『ストリートファイター』、『ロックマン』、『バイオハザード』……。これまで数々の名作ゲームを生み出したゲームメーカー「カプコン」の40周年記念サイト「カプコンタウン」にて、ファンならつい答えたくなってしまうアンケート企画「カプコン超選挙」が開催中だ。

 これは、歴代のカプコン作品の好きなゲームやキャラクター、カプコンに求めることなど、カプコンや、カプコンのゲームについての10個の質問に答えるという企画だ。

 その中で、「続編が出て欲しいゲームは?」「リメイクして欲しいゲームは?」という質問もあり、これがこの先展開される新作に関わってくるのではないかと、ファンから期待の声が寄せられている。

「続編」の質問については、『モンハン』や『バイオハザード』といった現行のシリーズだけでなく、懐かしのタイトルが選択肢にズラリ。プレイステーション2用として発売された、5作目以降新作が作られていない『ブレス オブ ファイア』や、金城武さんや松田優作さんといった豪華俳優をキャプチャーモデルとして使用した『鬼武者』、さらに『ヴァンパイア』『ファイナルファイト』『1942』といったアーケード生まれの名作も候補に挙がっている。

 とはいえ、カプコンの名作は挙げ始めたらキリがない。今回のアンケートに答えながら、選択肢にない作品でも「この新作を待ち続けている」というタイトルがいくつかすぐに思い浮かんだという人も多いのではないか。

 今回は「カプコン超選挙」の選択肢には入っていないものの、続編を期待したい「ややマイナーな」カプコンの名作を挙げていこう。

■ハイセンスなレトロテキストアドベンチャー『サムライソード』

 まずは1988年に発売された、ファミコンディスクシステムのテキストアドベンチャーゲーム『サムライソード』。

 細かく書き込まれたドットグラフィックは美麗で、景観やモンスターはムーディーに、主人公は格好良く、ヒロインであるサリアは可愛く描かれている。BGMも、場面場面に合った臨場感を煽るものが、曲数自体も多めで使われている。演出面で非常に秀逸なゲームだ。

 さらに、ストーリーに関してもどんでんがえしが多く、ジェットコースターのように展開が目まぐるしく変わっていき、飽きが来ない作りとなっている。選択肢についても、探索や推理系に加えて、サリアの魔法コマンドが特徴的だ。

 モンスターとのバトルシーンも多く、単純な攻撃の応酬ではなく、サリアの魔法を駆使してバトルを有利に運んだり、周りにあるアイテムや設備を利用して状況を打開したりといった必要がある。ボードゲームや、ゲームブックのような小説を読み進めている面白さが体験できるゲーム性だ。

 演出面でもシステム面でも、かなりハイセンスに仕上がっている『サムライソード』。続編を出す価値はあるのではないだろうか。

■移植すら絶望的な名作ベルトゲーム『エイリアンVSプレデター』

 カプコンは、良質のキャラゲームを作ってきたメーカーでもある。“キャラゲー”といえば、ゲームバランスが崩れ気味だったり、操作性に難があったりするゲームが多い印象があるが、カプコン製のキャラゲーは、出来が良いゲームが多いのだ。加えて、原作ファンが喜ぶサービスや、原作再現がきっちりとなされている印象がある。

 その中でも、続編や移植がないことが惜しまれているのが、1994年にアーケードで稼働された『エイリアンVSプレデター』である。

『エイリアンVSプレデター』は、同じくカプコンの『天地を喰らう』シリーズのようなベルトスクロールアクションゲームで、とても爽快感が高いのが特徴。武器攻撃や遠距離攻撃、無敵攻撃といった様々な攻撃手段があり、それぞれのデメリットや制約も、いい感じにゲーム性を高めてくれる。そして、それらを駆使することで、格闘ゲームにも劣らないコンボを繰り出すことも可能なのだ。

 また、キャラクターによって、武器や性質が違うので、それぞれの楽しみ方ができるのも嬉しい。

 各世代の家庭用ゲーム機だけでなく、アーケードでも名作を多数世に放ってきたカプコン。『エイリアンVSプレデター』は「続編」とはいかずとも、移植でもいいので発売してほしいゲームである。

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