■ディスクシステム時代の名作ソフトの名作続編

 様々な昔話のキャラクターが入り乱れ、グラフィックも良く、やりごたえも抜群の、アドベンチャーゲーム『平成 新・鬼ヶ島 前編』『平成 新・鬼ヶ島 後編』もまた、当初は「ニンテンドウパワー」の専用タイトルだった。

 こちらは1987年にディスクシステムで発売された『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』の外伝にあたるタイトルで、前述の衛星データサービス「サテラビュー」で配信された『BS新・鬼ヶ島』のリメイク版が収録されたタイトル。

「桃太郎」を中心に「かぐや姫」や「浦島太郎」「花咲爺さん」といった日本の昔話を深堀していく純和風な作風で、移動がしやすくなっていたりBGMがブラッシュアップされていたりと、『平成』はさまざまな面でグレードアップしている。

 このゲームも、1997年にニンテンドーパワー専用として発売された翌年の1998年、通常のスーパーファミコン版ゲームカートリッジが前後編ともに発売されており、Wii系列のバーチャルコンソールでも遊べる。しかし、前述の2作品と比べても知名度は低く、『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』に外伝があったということすら、あまり広くは認知されていない。ぜひSwitchに移植され、多くの人に知ってほしいソフトだ。

 他にも『すってはっくん』『スーパーファミリーゲレンデ』など、「ニンテンドウパワー」で発売されて、最新機種には移植されていない、知る人ぞ知る名作は存在する。こういった不遇なゲームを、優先的に移植をしてくれたらと願う昨今である。

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