サイコ・ガンダムにイージスガンダム、レグナントも…『ガンダム』シリーズ「MA形態」の不思議な魅力の画像
バンダイスピリッツのプラモデル『MG 1/100 GAT-X303 イージスガンダム』

『ガンダム』の世界における戦闘用兵器は、人型のMS(モビルスーツ)と呼ばれる機体と、さまざまな姿をしたMA(モビルアーマー)に分けられることが多い。2つをあわせれば、今や無数の機体が存在するが、中には戦況によって柔軟にその姿を変えられる可変機体が存在する。

 今回は戦術に幅を持ついくつかの可変機体から、MA形態に焦点を当ててその不思議な魅力について迫っていきたいと思う。

■迫りくる巨大な移動要塞「サイコ・ガンダム」

 まずは『機動戦士Zガンダム』にて登場した巨大な機体「サイコ・ガンダム」を紹介しよう。

 MA形態では「モビルフォートレス」と呼ばれる重厚感のある城のような姿をしており、全高およそ30mと通常の機体をはるかに上回るサイズで、対峙した者を圧倒する存在感を放っている。その巨体を“ミノフスキー・クラフト”で浮遊させ、MA形態で空中移動することも可能である。

 しかしMS形態だけでも十分すぎる脅威となるため、ファンの間では「変形する必要ある?」と疑問を持たれることも多い。確かに作中ではMA形態の活躍は少ないが、飛行能力のない敵への一方的な攻撃、空中を飛び回る機動性の高い敵に対しては飛んでいるだけで十分な圧力にはなるだろう。何よりもその不気味な形状には独特の魅力があり、のちの惨劇を予感させる厄災の卵のようにも思えてくる。

 破壊的な「動」のMS形態に対し、異様なプレッシャーを放つMA形態は「静」といった、対局の魅力を1つの機体に備えているのだ。

■他シリーズでも類を見ない唯一無二の変形機構「イージスガンダム」

 続いては『機動戦士ガンダムSEED』より、「イージスガンダム」を紹介しよう。

 真っ赤な配色に鋭い形状が特徴的な「イージスガンダム」。MA形態はまるでクレーンゲームのアームのような形状となるのが特徴だ。

 機動性に優れたMA形態は強襲戦闘向きで、戦艦を沈める威力を持つビーム砲「スキュラ」が使用可能なほか、4つのアームで敵機を捕獲することも可能という汎用性の高い機体となっている。

 しかしその独特な形状のせいで、一部では「気持ち悪い」と感じている人もいるようだ。だが、逆にこの可変機構があったからこそ「ストライクガンダム」に肉迫できたのも事実であり、そう思うとロマンを感じられる。

 ちなみに“イージス”とは、ギリシャ神話に登場する「盾」のことだそうだ。アスランが駆る「イージスガンダム」は、方法はどうあれ「ストライクガンダム」の牙城を崩す「矛」としても十分な役割を果たしたと言えるだろう。

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