■ドラクエ版「バニシュデス」な「マヌーサザラキ」

 上記の2つと比べると、あまり知られていないが、『ドラゴンクエスト』シリーズにも、ほとんどすべての敵に効く即死手段が存在する。スーパーファミコン版『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のみで有効な“マヌーサザラキ”だ。

 方法はその名の通り、ムーンブルク王女が敵に幻惑呪文「マヌーサ」をかけた後で、サマルトリア王子が即死呪文「ザラキ」をかけることで100%効いてしまうという裏技だ。くしくも前述の“バニシュデス”に、かなり近い即死テクニックである。

 つまり、マヌーサが効く敵なら即死させることができるのである。これにより、マヌーサとザラキの両方に耐性がない敵は、すべからく即死攻撃が効くという状況になってしまっている。

 シドーをはじめ、アトラス、バズズ、ベリアルらマヌーサが効くボス敵にもこの裏技は効果を発揮するが、本来ザラキは「敵に254のダメージを与える」というものを内部処理で行っているため、HPが255以上の敵については「254のダメージを与えた」と表示される。

 即死とはならないが、超難敵であるシドーですらいとも簡単に葬ってしまう恐ろしい裏技“マヌーサザラキ”。スーパーファミコン版のみ使用可能なので、恐らくバグなのだろう。

 数ある即死テクニックの中でも、ゲーム全体に影響がある、特に凄まじい即死テクニックを3つ紹介した。どのテクニックも強力で、ゲームクリアの大きな助けになってくれるはず。反面、ゲームバランスを著しく壊す恐れもあるため、1周目は普通にプレイするか、最悪の事態に陥った時の最終手段にしておくのがおすすめだ。

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