■その再現度の高さはストイックさゆえ…『GANTZ』夏菜

 2000年より『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載された、奥浩哉さんの『GANTZ』は、無作為に集められた死者たちが“星人”と呼ばれる謎の脅威を相手に生き残りを賭けて戦うSFアクション作品だ。

 登場人物たちが繰り広げる熾烈なバトルと謎が謎を呼ぶサスペンス性が話題を呼び、その高い人気から前後編に分けた2作の実写映画が公開されている。

 前編では主人公・玄野計が不慮の事故によって死亡したのち、招集された仲間たちとともに“星人”と戦っていく姿が描かれているが、ここでのヒロインポジションともいえるキャラクター・岸本恵を演じたのが、夏菜さんだ。

 初登場のシーンは、なんと一糸まとわぬ姿だった夏菜さん。ニップレスや前貼りといった最低限の装備だけで、このシーンを演じたことをのちに明かしている。映画出演自体、ほぼはじめてだったというが、錚々たるメンバーのなか、そのような姿で登場し見事な演技を見せた女優魂には驚いてしまう。

 また、本作の登場人物たちは“ガンツスーツ”と呼ばれる黒いボディスーツを着て戦うのだが、夏菜さんもこのスーツを身に纏い、さまざまなアクションを披露している。

 全身にぴったりと張り付くガンツスーツは恥ずかしかったと語っていたが、岸本のスタイリッシュなかっこ良さと、抜群のプロポーションが生み出すセクシーさはまさに原作通り。常日頃の絶え間ない努力でキャラクターの魅力を見事に再現し観客を魅了した、実力派女優だといえるだろう。

 

 体のラインがくっきりと浮き出る“ボディスーツ”は、黒という色合いも相まって実にミステリアスな魅力を持っている。女優たちが実写版映画で見せつける妖しくもスタイリッシュな姿を、ぜひ、その目で確かめてみてほしい。

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