■双子のメイド鬼『Ｒｅ:ゼロから始める異世界生活』ラム＆レム
長月達平氏原作の『Ｒｅ:ゼロから始める異世界生活』には、可愛い鬼の双子・ラムとレムが登場する。本作にはエミリアというメインヒロインがいるが、ラムとレムはそれを凌ぐほどの人気キャラだ。
２人はロズワール邸のメイドで、桃色の髪が姉のラム、水色の髪が妹のレムだ。そして料理、掃除、洗濯など館の仕事の全てをこなす有能なレムに対して、ラムは脱力系。
可愛らしい彼女たちだが怒らせるのは非常に危険で、とくに妹のレムはモーニングスターをぶん回し、見た目の可愛さに反した強烈な戦い方をする。主人公であるナツキ・スバルが“死に戻り”するループ作品である本作だが、実際スバルもレムによって殺される周があるほどだ。
その一方で、愛情は非常に深く、一度信頼を勝ち取れば全力で愛してくれそうだ。アニメ第１８話「ゼロから」では、何度も何度も絶望的なループを繰り返し、逃げることを選択したスバルだったが、一世一代のレムの告白によってもう一度勇気を取り戻していた。
■ワガママ過ぎる鬼人秘書『転生したらスライムだった件』シオン
最後は、伏瀬氏の『転生したらスライムだった件』からシオンを紹介する。
シオンは、紫の髪と一本角を持ったオーガの一族の鬼。アニメでは、１期第９話「大鬼族の襲撃」で初登場し、勘違いからリムルと抗戦することになった。その後リムルの配下に加わり「紫苑（シオン）」という名前をもらうことでオーガから鬼人へと進化した。
シオンは、見た目こそスーツ姿のクールビューティな秘書だが、主であるリムルに許可を取らず勝手に大仕事を引き受けたり、作る料理が殺人レベルにひどかったり、酒癖が悪かったり、さらには、喜怒哀楽も激しく怒らせると非常に怖いというユニークなキャラだ。
このように困った面の多いシオンだが、鬼人というだけあり戦闘力は抜群、愛刀“剛力丸”を持たせるとまさに「鬼に金棒」状態。第２期では魔王が集まる会議“ワルプルギス”にて、圧巻の戦闘シーンを見せていた。
秘書兼護衛にしてはワガママ過ぎるシオンだが、間違いなく作中屈指の愛されキャラであり、今年４月から始まる第３期での活躍も非常に楽しみだ。
今回は、漫画やアニメのなかから可愛い鬼キャラたちを紹介してきた。いずれのキャラも見た目の可愛らしさに加え、非常に深い愛情を持つキャラばかりだ。とはいえ、鬼ということは忘れてはいけない。力が強かったり、術を使ったりと、怒らせると非常に怖い一面を持っているからだ。もし節分で家に来てもらったとして、その愛情を決して裏切らないようにする必要があるだろう……。
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