市村正親はミュウツー、浜田雅功はヤドキング…豪華すぎ! 映画『ポケモン』シリーズに“声優”として登場していた意外な芸能人の画像
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 これまで、全23作品が公開されてきた『劇場版ポケットモンスター』シリーズ。その魅力は、映画ならではの感動のストーリーや迫力のバトル、さらには“伝説”や“幻”といった珍しいポケモンの登場などがある。そして、豪華な声優陣もその1つだ。

 そこで今回は『劇場版ポケットモンスター』シリーズに声優として登場していた、意外な大物芸能人たちを紹介してみたい。

■オペラ座の怪人との共通点!? 『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』ミュウツー・市村正親

 1998年『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』、2019年『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』では、伝説のポケモン・ミュウツーを市村正親さんが演じている。

 市村正親さんと言えば、日本を代表するミュージカル俳優だ。出身である劇団四季を退団してからかなりの年月が経つが、『オペラ座の怪人』での名演は語り継がれているほど。

 市村さんは、「ミュウツーは『オペラ座の怪人』のファントムに似た部分があり、最初に出会った時は僕の中の『テリトリー』だと思った」と、当時のインタビューで明かしている。

 ミュウツーはシリーズ屈指の強さを誇るポケモンだが、確かに市村さんが演じたミュウツーは「ここはどこだ? 私は誰だ?」と自分の存在に苦しむ姿もあり、ファントムのように“ただの悪”ではない純粋さと儚さをも感じる。

 ミュウツーを演じる喜びを「ミュウツー冥利に尽きます」とも語っていた市村さん。その迫力ある演技を、ぜひ本作で振り返ってみていただきたい。

■意外なハマり役『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』ヤドキング・浜田雅功

 1999年公開の『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』では、なんとあのダウンタウン浜田雅功さんがヤドキングを演じている。

 本作に登場するヤドキングは、アーシア島の伝説を知る賢いポケモンだ。ロケット団のニャースと同じく人間の言葉で会話することもできる。劇中では伝説のポケモン・ルギアとも心を通わせ戦うサトシに対し「優れたる操り人」と、あの聞き慣れた“浜ちゃんの声”でお褒めの言葉をかけていた。

 浜田さんは声優のオファーを受けた理由をインタビューで尋ねられた際、「自分とこの子どもも見てますし、なんやカード集めて、なんやしてますからね。」と答えていた。

 2人の息子さんがいる浜田さんだが、知っての通り、長男は現在ミュージシャンとして活躍されているハマ・オカモトさんだ。もしかしたら、ハマさんのためのヤドキング役だったかもしれないと思うと、ただでさえ癒し系のヤドキングがさらに優しく見えてくる。

■声優初挑戦でも貫禄十分『劇場版ポケットモンスター ベストウィッシュ ビクティニと黒き英雄 ゼクロム』ゼクロム・高橋英樹

 2011年公開の『劇場版ポケットモンスター ベストウィッシュ ビクティニと黒き英雄 ゼクロム』では、伝説のポケモン・ゼクロムを高橋英樹さんが演じた。

 映画公開当時、ちょうど俳優50周年を迎えた大ベテランの高橋さんだが、本作がアニメの声優の初挑戦だったということで驚きだ。

 漆黒の姿が非常にカッコいいゼクロム。かつて大地の民の「理想の勇者」と呼ばれた王子に力を貸した伝説のポケモンだが、高橋さんの渋い声が合わさり威厳と貫禄が増していた。とくに、物語冒頭「希望の先に 理想はある」というセリフには痺れる。

 高橋さんは「大人も子どもも皆が『ポケモン』に夢中になっているなか、私だけが話題に入れないということがたびたびあったのですが、これからは自慢できますね」と、出演の喜びを語っていた。

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