■撃ち損ねるシーンはほぼなかったガンダムデュナメス

 ガンダムで狙撃といえば、真っ先に本機を思い浮かべる人は多いだろう。『機動戦士ガンダム00』に登場した、ガンダムデュナメスである。

 GNスナイパーライフルを標準装備としており、ほとんどの局面でソレスタルビーイングの狙撃担当として戦っている。

 頭部がガンカメラモードに変形する仕組みとなっており、ターゲッティング能力に優れている他、パイロットのロックオンが狙撃の名手だ。それだけに、劇中でも自分の意志で着弾点をずらさない限り、超長距離射撃を外すシーンは数えるほどしかない。まさに「目標を狙い撃つ」ための機体である。

 スナイピング能力だけでなく、肩部に付けられたGNフルシールドの防御力も高いため、打ち合いになっても五分以上に戦える。

 コロニーの一部が地球に落下しそうになったときには、巨大な高高度狙撃銃を使ったこともあった。その際もコロニーの狙撃に成功し、地球への被害の軽減に成功している。

 第1話から登場しており、ソレスタルビーイングの中でも随所に名シーンがある機体だ。

 以上3機を紹介したが、「ジム・スナイパー」シリーズや「ツインサテライトキャノン」が武器の「ガンダムダブルエックス」など長距離狙撃を得意とするモビルスーツはまだまだある。本編の戦いではなかなかメインで描かれにくいところはあるが、長く尾を引くビームの描写と、恐怖すら覚える貫通や爆発など、派手な演出は見応えがあるものばかりだ。

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