■おっさん同士のキュートな恋愛を描くヒット作『おっさんずラブ』
黒澤武蔵を演じる吉田鋼太郎さんの可愛さが超ド級のインパクトを与えたドラマ『おっさんずラブ』。２０１８年から連ドラがスタートした同作は、ゲイの恋愛をシリアスになりすぎないようコミカルにまとめあげ多くの視聴者を釘付けにした。前述の２作は漫画からの実写化作品だが、同作はドラマのヒットを受け、２０１８年から『ＢＥ・ＬＯＶＥ』にてコミカライズもされたＢＬ作品だ。
シーズン１の大ヒットを機に２０１９年にはシーズン２となる『おっさんずラブ-ｉｎ ｔｈｅ Ｓｋｙ-』がスタート。さらに、２０１９年には劇場版『劇場版おっさんずラブＬＯＶＥｏｒＤＥＡＤ 』も公開された。
２０２４年の１月からは、シーズン３『おっさんずラブーリターンズー』の放送がスタートする。元を辿ると、『おっさんずラブ』の初代作は２０１６年に放送された『年の瀬変愛ドラマ第3夜』という単発ドラマだ。
この時も、周囲の男性陣によって主人公・春田創一が同性愛に目覚めていくというストーリーだった。キャストも連ドラと同様、主人公・春田創一を田中圭さん、上司の黒澤武蔵を吉田さんが演じているが、春田の恋愛相手であり黒澤のライバルとなる人物は変わっている。
春田の恋愛相手でもっとも印象的だったのは、シーズン１で林遣都さんが演じた牧凌太だろう。林さんの繊細な演技も相まって、二人の恋は胸キュンだった。シーズン２は別の世界線のようなストーリーゆえ彼は登場していないが、今季放送の『リターンズ』では再び二人の熱い恋模様が見られる。
『リターンズ』は、シーズン１の５年後が舞台。春田と牧の新婚生活をメインに、二人を取り囲む様々な問題をコメディチックにピックアップしていく。荒井ちずをはじめ、これまでストーリーに華を添えてきたキャスト陣も大集合し、作品を盛り上げる。
今回紹介した作品はどれもコメディを取り込んだ爽やかな恋愛描写になっているため、重苦しくも濃すぎることもない。性にとらわれず、人を愛することの素晴らしさを感じられることだろう。
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