2024年で連載開始40&35&30周年! 『きまぐれオレンジ☆ロード』に『みどりのマキバオー』も…再アニメ化したら盛り上がりそうな『週刊少年ジャンプ』の名作たちの画像
『きまぐれオレンジ☆ロード』OVA DVD-BOX2

 2023年『北斗の拳』が、生誕40周年を記念して新作アニメの制作が発表された。また、『キン肉マン』もアニメ化40周年を記念して新シリーズ『完璧超人始祖編』が、今年2024年に放送予定だ。このように『週刊少年ジャンプ』(集英社)の名作たちが次々と再アニメ化され甦ることは、いちファンとして非常にうれしい。

 そこで今回は、2024年でそれぞれ40&35&30周年を迎える記念のジャンプ作品に注目し、再アニメ化したら盛り上がりそうな名作たちをピックアップしてみたい。

■ジャンプ美少女路線を開拓した『きまぐれオレンジ☆ロード』40周年

 はじめに、まつもと泉さん原作の『きまぐれオレンジ☆ロード』から。
『きまぐれオレンジ☆ロード』は、1984年『週刊少年ジャンプ』で連載開始され、2024年で40周年を迎える。同年、鳥山明さんの『ドラゴンボール』も連載がはじまっており、まさに『ジャンプ』が黄金期に突入した時期の作品だ。

 本作は、見た目はごく普通の青年だが実は超能力を持つ主人公・春日恭介と、かつて不良でアイドル並の美貌を持つ少女・鮎川まどか、そして、まどかの幼馴染みで恭介にぞっこんの檜山ひかる、この三角関係を描いたラブコメ漫画だ。

 ジャンプ美少女路線を開拓した作品で、鮎川まどかは“元祖ツンデレ”と呼ぶべきヒロインであり、当時の少年たちの心を鷲掴みにした。

 1987年からはテレビアニメ化され全48話が放送された本作。鮎川まどかを演じたのは、『ドラゴンボール』のブルマや『それいけ!アンパンマン』のドキンちゃんなどで知られる鶴ひろみさんだ。落ち着いた雰囲気のなかにも可愛らしさを感じられ、アニメ化でさらに魅力的なヒロインになっていたように思う。

 残念ながら、鶴ひろみさんはすでにお亡くなりになっているが、もしも再アニメ化されるのであれば、“鮎川まどかの声”は個人的にもっともこだわってもらいたい部分でもある。

 また本作はOP・EDも秀逸で、80年代流行していた“シティポップ”が使われており、映像も洗練されていた。個人的には3つ目のOP、中原めいこさんの「鏡の中のアクトレス」をおすすめしたい。再アニメ化の際には、OP・EDも当時の空気感ごと再現してほしいところだ。

■SF恋愛漫画の金字塔『電影少女』35周年

 次に、桂正和さん原作の『電影少女』を紹介する。

『電影少女』は、1989年『週刊少年ジャンプ』で連載開始され、2024年で35周年を迎える。当時のジャンプは黄金期真っただ中、最盛期である600万部超え目前の時期だ。

 恋愛に臆病な高校生・弄内洋太と、ビデオテープから現れた少女・ビデオガール天野あいとの恋愛模様を描いたSF恋愛漫画。本作をはじめ『ウイングマン』『I’’s』で知られる桂正和さんの画力は圧倒的で、登場するキャラは一見写真のように緻密でありながら、漫画キャラとしての魅力を見事に両立させていた。カッコつけた言い方になってしまったが、要は登場する女の子たちが色っぽく、めちゃくちゃ可愛かったのである。

 1992年に『電影少女 VIDEOGIRL AI』のタイトルでOVA化され、全6話が作られている。さらに、2018年には当時乃木坂46西野七瀬さん主演で実写ドラマ化、翌2019年の第2シリーズでも同グループの山下美月さんが主演を務めたことで再び話題となった。

 本作は、レンタルビデオショップの“ビデオテープ”がキーアイテムになるのだが、ご存じのように現在ではレンタルショップが激減し、ビデオテープ自体も見ることがなくなってしまった。

 もし再アニメ化されるのであれば、この“ビデオテープ”をどう解釈するのかがポイントになってくるだろう。いずれにせよ、現在の映像クオリティでビデオガール・天野あいをぜひ見てみたい。

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