ゲーム機の進化によって、グラフィックはどんどんと美しさを増しているが、パワーボタンを押したあとの「起動画面」ひとつでもゲームへのワクワク感は高まってしまうもの。
2023年で誕生から25周年を迎えたセガのゲーム機「ドリームキャスト」は、オレンジの球がバウンドしていき、最終的にドリームキャストのロゴが浮かび上がる起動画面が用意されており、ここで流れるサウンドロゴは坂本龍一さんが手がけていた。洞窟内の水滴を思わせるような、癒しを感じさせるサウンドで、パワーボタンを押すたびに新しいゲーム体験に心が震えたものだ。
これまでさまざまなゲーム機が生まれたが、それぞれ思い出深い「起動画面」があるのではないだろうか。今回はちょっと不気味だったものも含めて、各世代のゲーム機の「起動画面」を振り返りたい。
■ゲームボーイの「ピコーン」にワンダースワンの「ギュイーン」
ゲーム起動音の中でも、一番古い記憶が「ゲームボーイ」という人は少なくないはず。上からスライドしてきた「Nintendo」の文字が中央で止まると同時に、「ピコーン!」という効果音が鳴るシンプルなもの。しかし、起動音といえば真っ先に思いつくぐらいに耳に残るもので、ファミコンにはなかったこの「ピコーン!」が今でも脳内で再生できてしまう。
時々、バグで先に進まなかったり、モザイクのように、ごちゃごちゃになっていたりするのもいい思い出である。
同じく携帯ゲーム機では「ワンダースワン」の起動画面が未来的で格好良かった。こちらは「ギュイーン!」という、ド迫力の起動音とともにバンダイのロゴが現れる起動画面。ゲームボーイと同じくらいシンプルな印象を受けるが、そのゲームボーイの音を、そのままロックにしたような感じだ。
ごく短いサウンドだが、印象的でかつ格好良い。「これからゲームをやるぞ!」という気分にさせてくれる起動音だ。