■やっぱり別格だったファミコンソフト! 『ファミスタ』ではなく『たけしの挑戦状』だった1986年

「ファミコン」をするようになってからは、ファミコンソフトをなんとか買ってもらおうと、必死になって手伝いをしたものである。新品のソフトを買ってもらう機会もあったが、筆者は遊んでクリアしたらゲームショップに売りに行ったりしていた。

 当時はなんと身分証明書も不要で、小学生なのに住所と電話番号のみでお金を手にできた。それを元手に中古ソフトを購入する。もちろん、勝手に売ったら母に激怒されるので、当時流行していた「カセットの貸し借り」を理由にごまかしていたものだった。

 さて、1986年にはボーイズリーグで野球少年だった筆者は『プロ野球ファミリースタジアム』がどうしても欲しかったのだが、お手伝いの報酬としてクリスマスに用意してもらえたのは『たけしの挑戦状』。

 まあ、今でこそ“クソゲー”なんて言われることもあるが、当時のビートたけしさんは人気絶頂で『オレたちひょうきん族』は学校でも常に話題の超人気番組。そんなビートたけしさんの名を冠しているだけに、これもかなり欲しかったソフトだった。親としても「ビートたけしのゲームだから喜ぶだろう」という配慮があったはずだ。

 ドキドキしながらゲームしてみたが、実はなかなか面白かった。理不尽と言われているが、それはあくまでもゲームクリアをしようとした場合。実際に今で言うオープンワールドのゲームに近く、街中で暴れたりすることも可能。カラオケやシューティングゲームの要素もあったから、自由度は高かったな。

 とはいえ、年始にはすぐに売ってしまった記憶が……。『ファミスタ』の資金を捻出しようとしたのだが、ファミスタは中古が出回っておらず後悔したものである。

 

 さて、我が家の子どもたちも毎年楽しみにしているクリスマスプレゼント。小学1年生の次女は「動物のぬいぐるみ!」が良いらしい。幼少の頃からそれなりに持っているのだが……「それで動物園を作るの」なんて可愛らしいことを言っている。了解だ。サンタに伝えておこう。

 中学3年生の長女は、推しの声優と出演作のアニメグッズを希望している。しかも推しは8人もいるという。お年玉で買えよ、受験生……。

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