■お金をかけても再現したかったがやっぱりそれほど強くない「プチカプリース」(ナリタブライアン)
さて、高額設定の繁殖牝馬で憧れだったのが「プチカプリース」で、モデルは「パシフィカス」。4億円を超えるが、こちらは最強の兄弟「ビワハヤヒデ」(父シャルード)と「ナリタブライアン」(父ブライアンズタイム)の母親だ。2頭で重賞は16勝、G1も8勝ととんでもない数字。ケガがなければもっと勝ち星を挙げていただろうというほど強かった。
馬券を買ってはいないものの、ダビスタの影響で競馬中継を観ていたからよく覚えている。夢の兄弟対決を実現するべく何とか再現したいものだった。
しかし、ナリタブライアンの配合はまだ何とかG1を勝てる馬に成長するのだが、シャルードがゲーム中にいないビワハヤヒデはそう簡単にいかない。同じ系統のフォルティノ系から「クリスタルパレス」や「タマモクロス」で試みたが、未勝利戦で苦労するレベルだったものだ。
■どうしても作りたいが実現不可能だったオグリキャップ
あとはシリーズごとに登場があいまいな「ホワイトノリピー」。こちらのモデルは「ホワイトナルビー」で、あの「オグリキャップ」(父ダンシングキャップ)の母親である。
残念ながらダビスタIIIにはホワイトノリピーは出てこないのだが、ホワイトペッパーという馬が「オグリビート」をモデルとしており、同馬はオグリキャップの半妹になる。
オグリキャップそのものは無理だとはいえ、筆者が名前を知っているほどのアイドルホースだけに何とか似たような血統で作りたいと思ったもの。
しかしオグリキャップの父親はネイティヴダンサー系で、ゲームには存在しない。そこでネイティヴダンサーの直系となるレイズアネイティヴ系で再現するも無理だった。必死に攻略本を読み漁って近付こうとしたのに、非常に残念だったものだ。
ダビスタは筆者世代にとって、オグリキャップ引退後の競馬ブームの立役者にもなったもの。自分でオリジナルの配合ができるのは特に魅力的だった。
種付け料が高額の「ノーザンテースト」や、今作から登場した新種牡馬の「サンデーサイレンス」を種付けしてドキドキしていたものである。