2011年12月17日に発売され、本日で誕生から12周年を迎えた携帯ゲーム機「PlayStation Vita」(以下Vita)。PSPの後継機として発売され好評を博したものの、2019年に全モデルの出荷が終了、生産終了となってしまった。
携帯機ながら高スペックであり、PS3やPS4、NintendoSwitchとのマルチタイトルも多くリリースされたのが特徴で、今のSwitchや、SteamDeckなどのUMPC(ウルトラモバイルPC)のさきがけ的ゲーム機だったともいえる。
そんなVitaは生産終了から約4年が経った現在もいまだに愛用され、根強い人気がある。これから触ってみようという人も久しぶりに触ってみようという人も参考にしていただけると幸いだ。
■まさかのPS Storeサービス終了撤回!? 過去作から専用タイトルまで豊富なソフトライブラリとしての一面
Vitaを語る上で、クラシックゲームが遊べるという点は欠かせない。
Vita専用タイトル以外に、PSPタイトルやPSおよびPCエンジンのゲームアーカイブスがダウンロードしてプレイできるのだ。
今でこそSwitchの過去ハードのタイトルが充実してきたり、PSPlusをはじめとしたサブスクリプションサービスで過去作が復刻したりでプレイできる環境は広がっているが、まだまだゲームアーカイブスが携帯機で手軽に遊べるメリットは大きい。PSPタイトルもDL版の価格が下がってきているため、たとえば『ペルソナ』シリーズは、リメイクを含めた『1』から『4G』までがVita1台でプレイできる。
2021年3月に、ソニー・インタラクティブエンタテインメントはPS3ならびにVitaのPSStoreサービスの終了予定を発表していたが、同年4月20日に「この判断は誤っていたとの結論に至りました」とし、これを撤回。ユーザーのクラシックゲーム需要を受け、現在もなお利用できる。
また、Vita専用ソフトもメガヒットタイトルこそ恵まれなかったが、通信機能を活かした共闘ゲームや手軽に遊べるものから骨太系もそろったインディゲームの数々、PSPから受け継がれたギャルゲーや乙女ゲーに代表されるヘビーユーザー向けのタイトルが豊富なのも魅力のひとつ。
特に生産終了されて以降、Vitaタイトルは中古市場では軒並み価格が下がっているため、1000円以下で買えたり、セール対象品として購入しやすくなっている。(※一部タイトルはプレミアがつき始めてるものもあるので注意したい)
デメリットとしてはデータを保存する専用メモリーカードが中古以外では手に入りづらくなってきている点やSwitchなどが主流の今、Vita本体を操作してみるとボタンの押し辛さが気になるという点ぐらいだろうか。