■大幅にシステムがパワーアップも寿命がやっかいだった『三國志II』
続編となった『三國志II』では、システムが大幅にパワーアップしていた。実行コマンドが前作は国1つあたり1回しかできなかったのだが、今回は武将の数だけ命令可能となっており、人材がより重要となっていった。
シナリオや武将の追加、埋伏や作敵などのシリーズお馴染みの計略、同盟に共同作戦や援軍の依頼、新君主の作成など、楽しみが倍増してやり込んだものだ。
面白い反面、結構やっかいだったのが“寿命”だ。武将にはそれぞれ寿命がマスクデータとして存在し、おおむね史実かもしくは『三国志演義』を参考に設定されている。そのせいか、有能君主の孫堅や孫策はシナリオ開始数年で寿命が来てしまい、やむなく君主交替となってしまう。
周瑜など優秀な人材が多い孫呉でプレイしたい人は多いだろうから、せめてもう少し前の年代でスタートしてほしかったものである。とくにシナリオ2の孫策は曹操や袁紹と中原進出をかけてじっくりと攻め込みたいところだ。
そういえば、『三國志II』では外交などの使者が馬で行ったり来たりするのだが、途中の国で捕らえられたりしたことも。もちろん自国でも稀に捕らえることができ、密書を確認できるのは面白かったな。
初代『三國志』の発売から早38年。『三國志』シリーズを少し振り返ってみたがなんとも懐かしく、妙に遊びたくなってしまった。