12月10日は光栄の歴史SLG『三國志』の日! 今とは全然違う…当時ならではの“理不尽だけど面白い仕様”の画像
ファミコンソフト『三國志』
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 1985年12月10日にパソコンゲームとして登場した『三國志』(光栄:現コーエーテクモゲームス)。歴史シミュレーションゲームとして定着し、2015年には日本記念日協会によって“歴史シミュレーションゲーム『三國志』の日”として認定されたほどだ。

 さて、ファミコン版にも移植された同作は続編の『三國志II』とともに、日本の三國志人気に拍車をかけたともいえる。今では考えられない理不尽な仕様もあるが、そんなファミコン版『三國志』と『三國志II』を振り返ってみよう。

■初代は災害被害がとてつもない! 地震が起きれば武将も死亡?

 光栄の『三國志』シリーズといえば、季節の変わり目に災害が起きてプレイヤーを苦しめたもの。なかでも“いなご”や“疫病”は、この時代ならではの災害で嫌なものだった。とくに初代は“洪水”も含めて拠点のパラメーターにかなり悪影響が出てしまう。人口や民忠誠度が下がるので、金や兵糧の収入も減ってしまうから困ったものだった。

 さらに“地震”が起きるとかなりヤバイ。というのも武将が死亡するケースがあるのだ。有望な武将が死んでしまったら、本末転倒だ。

 しかも悪循環ともいうべきか、災害が起きて民忠誠度が下がることでほどこしの兵糧が足りなくなると、住民反乱まで起きてしまうのだ。これもかなりヤバイ。能力の高い武将は逃げてしまうし、低い武将は殺されてしまう。

 漫画でもよく見かけるシーンだけに、なかなかリアルだ。というか、助け合いをしない住民ってちょっと怖いのだが、君主が戦争ばかりしていたらそうなるもの。「蒼天已死(そうてんすでにしす)」とか言って、黄巾の乱が再発してもおかしくはないのだろう。ちなみに続編の『三國志II』以降は、パラメーターの減少もマシになっている。

■外交関係も死に物狂い! 断れば全員処罰できる初代の婚姻

『三國志』の醍醐味といえば、やはり戦闘や計略だ。外交においても、知力の高い武将の見せ場となるもの。初代は“同盟”というワードが存在しないので、他国と友好的になるには婚姻関係を結ぶ必要がある。

 この婚姻は自国の姫を他国に嫁がせる、いわゆる“政略結婚”のことだ。今作では、他国から婚姻を持ちかけられた場合、5つの選択肢から選べるようになっていた。

「1:承知する」「2:断る」「4:この者を味方につける」と、ここまではよく分かるもの。4の“この者”とは、姫ではなく使者を指す。忠誠度が低いと寝返りしやすいので、稀に成功する。

 残りの「3:この者を殺す」……って戦国の世の中だし、実際にそういうシーンは珍しくもないだろう。でも友好関係の使者を殺すのか? だがもっと凄いのは「5:娘ごと皆殺し」だ。もはや暴君の世界である。あえてやる必要はないので選んだことはないが、これって試した人はいるのかな? さすがに続編ではなくなっている。

 見知らぬ土地へ向かい、知り合いもおらず、出会ったこともない男性に嫁がされそうになり、挙句の果てに首を斬られるなんて……残酷すぎるものだ。

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