名探偵・金田一耕助の孫である金田一一を主人公にした推理漫画『金田一少年の事件簿』(原作・原案:天樹征丸さん/金成陽三郎さん、漫画:さとうふみやさん)は、アニメ化や実写化もされる人気シリーズだ。
とくに実写テレビドラマは、1995年に堂本剛さんが金田一を演じた“初代金田一”にはじまり、現在までで何度もドラマ化されているほど。いずれも旬な俳優を起用しており、放送されるたびにトップクラスの視聴率を誇っていることでも有名だ。
そんな実写版『金田一少年の事件簿』シリーズで、事件の犯人として残忍な犯行をおこなった人物のなかには、今をときめく人気女優の姿も。今回は『金田一少年の事件簿』で犯人役を演じた人気女優をご紹介していこう。
※以下には、実写版『金田一少年の事件簿』シリーズの一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。
■ヒロインと犯人役で一人二役で登場 『香港九龍財宝殺人事件』川口春奈さん
山田涼介さんが主演をつとめた“4代目”の『金田一少年の事件簿』は、2作の単発ドラマが放送されたのち、連続ドラマ化された作品だ。金田一の幼なじみでヒロインの七瀬美雪役には、川口春奈さんが抜擢されている。
そんな川口さんは連続ドラマに先駆けて放送された単発エピソード『香港九龍財宝殺人事件』で、ヒロイン・美雪と、美雪に瓜二つの容姿を持つ犯人役のヤン・ランの一人二役を演じている。
ランの代役としてファッションショーに呼ばれた美雪が、突然誘拐されてしまう衝撃の展開からはじまるこのエピソード。作中ではランが金田一たちと行動をともにし、金田一は次々と事件に巻き込まれながらも美雪を救うために奮闘していく。
本作にはビビアン・スーさんやエリック・ツァンさんをはじめ、台湾や韓国で活躍するトップアイドルもゲスト出演しており、豪華すぎるキャスト陣も話題となった。「登場人物全員美形」なんて感想も寄せられるほど、気合の入ったキャスティングだったようだ。
■犯人役のあとヒロインに大抜擢!? 『銀幕の殺人鬼』上白石萌歌さん
同じく“4代目”での連続テレビドラマ『金田一少年の事件簿N(neo)』第1話「銀幕の殺人鬼」に犯人役として登場していたのが、今期ドラマ『パリピ孔明』で脚光を浴びた上白石萌歌さんだ。
金田一たちが通う不動高校の映画研究部には、映画制作にかかわった者が命を落とすという恐ろしい噂・“スコーピオンの呪い”があった。この噂を受け、真相を突き止めるため撮影現場に潜入することになった金田一は殺人事件に巻き込まれていく。
本エピソードで映画研究部に所属する1年生・遊佐チエミ役を演じていたのが、上白石さんだ。実は、この遊佐こそが事件の犯人だった。
このエピソードでは犯人役としてゲスト出演した上白石さんだが、驚くべきことにこの8年後、彼女は“5代目”美雪役として本シリーズに戻ってくることとなる。
犯人役からヒロイン役へと転身を遂げた上白石さんは「まさか自分が美雪の役をやらせて頂けるなんて思ってもいませんでした」と、ヒロイン役のオファーに驚いたことを明かしている。“初心にかえるような気持ち”で撮影に挑んだそうだが、美雪を演じる上白石さんの姿を見れば、8年の月日を経て名女優として大成したことがとても感じられる。