『エヴァンゲリオン』に『機動戦士ガンダムSEED』でも! 親の前で見るのは気まずかった…大胆シーンのあった夕方放送アニメたちの画像
『新世紀エヴァンゲリオン』DVD STANDARD EDITION第1巻

 昭和から平成初期は、夕方から夜のゴールデンタイムに放送されるテレビアニメの本数が多かった。学校から帰った後や家族団らんの最中に、みんなでテレビアニメを見ていたという人も多いのではないだろうか。

 そんな穏やかな空気が流れるお茶の間に、ピリッとした緊迫感をもたらすもの……それが突如流れる刺激的なシーンだ。昭和から平成初期は令和の現代とは違い、バラエティ番組でも女性の一糸まとわぬ姿や濡れ場シーンが映されることもあったが、たまたま親と一緒に見てしまったときの気まずさは言葉にできないものがある。

 時代的に当時はそういった刺激的なシーンのあるアニメに対して、人々は今よりも寛容ではあったように思う。今回は、そんな”刺激的なシーン”が放送されたアニメを振り返ってみようと思う。

■意外と大胆シーンが多かった『新世紀エヴァンゲリオン』

 まずは、1995年10月からテレビ東京系列で放送が始まった『新世紀エヴァンゲリオン』から。同作の初放送は平日18時30分からという、アニメの黄金枠だったがその後深夜にも再放送が始まった。アニメ深夜放送が増えていったのは、同作のヒットがきっかけとも言われている。

『新世紀エヴァンゲリオン』は、体にフィットしたプラグスーツもそうだが女性キャラが比較的セクシーに描かれていた。はっきりとその全体像が映ったわけではないが、アスカやレイの胸の形がくっきり……といった場面はファンならば思い浮かべられるシーンだろう。第5話「レイ、心のむこうに」では、シンジが風呂上りのレイと偶然接触し、押し倒す形で胸を触ってしまうという出来事もあった。

 とはいえ、一番お茶の間に流れて気まずかったのは、第20話の「心のかたち 人のかたち」で描かれた葛城ミサトと加持リョウジのやりとり。このシーンの凄いところは、直接二人の肌が重ねられるのではなく、音声のみで二人の関係が演出されたこと。

 映っているのはホテルらしき場所の棚に置かれた飲みかけのビールと吸い殻の入った灰皿、そして封が切られた意味深なパッケージ。その映像の背景で2人が機密事項を話しながらイチャイチャしているのだが、途中からミサトの艶かしい声が流れるのである。

 映像がないことで、人はより想像を広げてしまうもの。この大人の二人によるシーンをドギマギしながら見ていた視聴者も多かったのではないだろうか。

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