『ドラゴンクエスト』といえば、1986年に発売されて以降、圧倒的な人気を獲得し、国民的RPGの地位を獲得したシリーズ。2023年12月1日にはスピンオフ作品『ドラゴンクエストモンスターズ3魔族の王子とエルフの旅』の発売が予定されており、久々のモンスターズシリーズということで、盛り上がりを見せている。
『ドラゴンクエスト』では、旅を先に進めるために町の周辺でザコモンスターたちと戦い、地道にレベルを上げて装備を整えて行くのが鉄則だが、中には「なぜこんなところにこのモンスターが」と思わぬ強敵に出くわし全滅してしまうこともある。
そこで、今回は『ドラクエ』でいるはずのない難敵が出現する危険エリアの思い出を紹介する。
■山向こうからの強敵!? ファミコン『ドラゴンクエスト』ラダトーム南の山
まず紹介するのは、第1作『ドラゴンクエスト』から、ラダトームから南へ下った先にある山の下一列のエリアだ。
『ドラクエ』は、ラダトーム城で王様から話を聞くところからスタートする。城を出ると東側にはラダトームの町があり、そこでは「はしにきをつけろ! はしをわたって とおくへいくほど おそろしい まものたちが あらわれるだろう」とご親切にも忠告してくれる人がいる。実際『ドラクエ』シリーズは橋や洞窟を越えることで次のエンカウントエリアに切り替わり、出現するモンスターの顔ぶれが変わってくる。
冒険序盤ではラダトームの周辺をウロチョロし、「スライム」や「ドラキー」などを相手にコツコツとレベルを上げていかなければいけないが、そこでちょっと冒険してしまうと危険なのだ。
城を出て海岸線沿いに南下していくと、超えられない岩山にぶち当たる。西に「岩山の洞窟」が見える辺りだ。もちろん、その一帯は橋も洞窟も越えてはおらず、ラダトームからも近い場所。だが、実は「岩山の洞窟」向こうのエンカウントエリアが少しハミ出しており、「メイジドラキー」や「まほうつかい」などが出現する箇所がある。呪文も装備も整っていないレベルが1や2の状態では、まず敵わない相手だ。
リメイク版ではこれらは出現しなくなっているが、山の向こうからやってきたモンスターという設定があるのかもしれない。1作目から全滅ポイントがあるのも、『ドラクエ』らしいといえば『ドラクエ』らしいと感じたものだ。
■夜中の冒険には要注意! スーファミ『ドラゴンクエストV』幼年期のサンタローズの南東の川沿い
続いては、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』から、幼年期で旅をするサンタローズの南東の川沿いエリアだ。
『ドラクエV』は、幼少期から青年期にかけて冒険をするストーリー。幼年期には、アルカパの町でいじめられているベビーパンサーを助けるために、主人公は幼なじみのビアンカとレヌール城のお化け退治をすることになる。
夜中に宿屋を抜け出し、ビアンカとフィールドを歩き回ることができ、レヌール城に行く前にアルカパ周辺でレベル上げをした人も多いだろう。だがアルカパの東側にはサンタローズの村があり、何の気無しに南東辺りをうろついていると、「スライムナイト」や「ドラゴンキッズ」などのモンスターが出現する。
これらはお化け退治後に向かう「ラインハット」周辺に出現するモンスターたち。もう少しすれば訪れる地域なので、装備次第では戦えない相手ではないものの、この時点ではかなりの強敵。スライムナイトが集団で出現したり、ドラゴンキッズが火を吐いてきたりすると全滅は必至だ。
幼年期はフィールドを出歩ける機会が少ないので、ついつい遠くまで足を運んでしまう。そういったプレイヤーを地獄に落としたスポットだ。