■普段のドSぶりはどこへやら…『オオカミ少女と黒王子』佐田恭也
2011年から連載された、八田鮎子さんの『オオカミ少女と黒王子』。二階堂ふみさん&山﨑賢人さんの実写映画も有名だろう。
主人公の見栄っ張りな高校生・篠原エリカは、紆余曲折あり、完ペキなルックスの持ち主・佐田恭也の彼女になる。彼は周囲には「王子」と呼ばれるほどのモテ男だが、一方でエリカに服従を命じる“ドS”の側面があった。それでもエリカは彼の優しさを知って本気で好きになり、工芸大学卒業後は同棲をはじめる。
ある日、二人は価値観でぶつかり喧嘩をしてしまう。仲直りの際に恭也が「おまえが『おかえり』って言ってくるのけっこー好きだよ」と、“らしくない”ことを言い、耳まで真っ赤になるシーンがある。
大学入学前の恭也は母&姉と離れて暮らしており、父はいつも仕事で忙しかった。家で孤独だった彼にとって、24時間一緒で自分を受け入れてくれるエリカの存在はありがたかったのだろう。普段見せるドSがあるからこそ、ギャップがたまらない名シーンのひとつだった。
■ドS男子に耳元で褒められたらたまらない…『虹色デイズ』片倉恵一
『虹色デイズ』は2012年から水野美波さんが連載していた漫画で、実写映画版には佐野玲於さん、中川大志さん、高杉真宙さん、横浜流星さんという豪華キャストが出演した話題作だ。
過去に年上の家庭教師と付き合っていたドSな男子高校生・片倉恵一は、友人・松永智也の妹・希美に好意を持たれるようになる。
恵一は一度は突き放すものの、希美は「(一緒にいて楽しいのは)恵一さんが…一番…!!」と、諦めない。すると恵一は「よく……できました」と、照れながら耳元で囁くのだ。
また、希美に告白してきたほかの男子についても「イヤならイヤってちゃんと言わなきゃ。じゃないとおしおきしちゃうからね」と、顔を赤らめながら話したりも。普段のドSな姿とのギャップがありすぎて、印象的なシーンだった。
本来、年上好きな恵一だが、恋を成就させようと一生懸命アピールをする希美を見て、可愛らしく感じたのだろう。難攻不落な恵一を本気で落とし、ラブラブなカップルになる未来を想像するのもまた楽しい。
“少女漫画あるある”ともいえる、ドS男子の“照れ”シーン。どのキャラも、一途でまっすぐなヒロインに惹かれていくのが印象的だ。『マーガレット』には胸キュン必至の恋愛漫画がたくさんあるので、自分の推しキャラをぜひ探してみていただきたい。