■ヒントも乏しい謎解きに心も折れそう!? シューティングも意外と難しい!!
時空をさかのぼりながら進むシューティングモードでは、特定のオブジェクトを破壊することで、未来の歴史を改変することが可能です。しかし、どれを壊すとどの時代の歴史が変わるのかは全部手探り。改変後は未来に戻ってステージをしらみつぶしにしないと、何が変わったのか分からないのです。さらに過去に遡るほど敵の攻撃が激しくなり、撃破されると稼いだTも半分になってしまうのでT稼ぎも結構大変。それを克服するためにネオ・ファイナルスターに装備する「パーサー」や「バリア」など強化アイテムもありますが、地上でTを払って購入しなくてはならず、シューティングモードの攻略も一筋縄ではいかないのです。
過去の改変による未来の変化は、おもに地上の探索を可能にするものが多いです。時空歴の謎を解く鍵は地上でのアクションにかかっているのですが、ヒントは非常に少なく謎を解くのはかなり困難。地上でヒントをくれるNPCはいますが(ちなみにシューティングモードのヒントは皆無)、隠し部屋などの発見は存在するかどうかも含めてこちらもしらみつぶし。しかも本作は手に入れたアイテムや行動などによって変化するマルチエンドなのですが、その存在すら提示されませんしヒントもほとんどないのです。
■遊び方が分かれば…パスワードがあれば…と惜しさが残る一作
当時、本作を借りて遊んでいたころは攻略本もなく、その後、出た攻略本を友人は買わなかったので周囲の誰もがクリアできなかった『スーパースターフォース』。いまではネットなどで攻略も見つけることができ、それを見ながら改めてプレイしていくと”こういうゲームだったのか。こういう遊び方をすればよかったのか”と37年の時を経てライムトラベルを扱ったSF的な面白さが分かってきました。
もちろんそれは、攻略方法が分かっているからこそ体感できたともいえますが、それと同時にパスワードなりなんなりで中断してプレイの継続ができれば、心を折られずにプレイを続けた人もいたのではないかと思うところもあります。
コンティニューもあるにはありますが、ファミコンの電源を切るとリセットとなってしまうので余計そう思わざるを得ません。この点は現在でも解消できない部分ではありますが、いまならばだいぶ攻略しやすい環境なので、かつて心折られた方もぜひリベンジしてみてはいかがでしょうか。それにしても、当時のテクモのファミコンゲームは「クリアさせてたまるか!」とでもいうほど難度が高いのですが、一体なにがそうさせていたんでしょうね。