『世にも奇妙な物語』実は有名漫画家の作品が原作だった!ファンに語り継がれる「傑作回」の数々の画像
『世にも奇妙な物語』(c) Fuji Television Network, Inc.

 11月11日にフジテレビ系にて『世にも奇妙な物語 ‘23秋の特別編』が放送となった。毎回、ホラーから少し不思議な話、シュールな話など多様なオムニバスが人気の、1990年から続く番組で、今回の『‘23秋の特別編』では元SMAPである草なぎ剛さんの11年ぶりの主演や、元乃木坂46西野七瀬さんの初主演などが注目され、放送中からSNSでは関連ワードがトレンド入りをはたした。

 今回は宮内悠介さんの小説を原作とした「トランジスタ技術の圧縮」に柴田勝家さんの小説を原作とした「走馬灯のセトリは考えておいて」が放送されたが、『世にも奇妙な物語』では、オリジナルストーリーの他に原作のある作品が映像化されることが多い。時には漫画作品が原作になることもある。

 今回は、有名漫画家の作品が原作となった『世にも奇妙な物語』のストーリーを振り返りたい。

■楳図かずおに江口寿史に手塚治虫の漫画も『世にも奇妙』に

 まずはホラー漫画の巨匠・楳図かずおさんの同名漫画を原作にした「蟲たちの家」。2015年の『25周年スペシャル・春~人気マンガ家競演編~』にて放送された。長谷川京子さんが、夫の監禁状態から逃れるためクモになってしまう妻という難解な役柄を熱演した。

『百鬼夜行抄』などの代表作がある今市子さんの「僕は旅をする」は2001年1月『SMAPの特別編』にて稲垣吾郎さん主演で映像化された。原作漫画は事故死したはずの田代克也が旅先で目撃されるという不思議なストーリー。映像化にあたって事故死したのが克也の姉になるという変更はされているが、いかにも『世にも奇妙』らしい不思議な内容だった。

『ストップ!! ひばりくん!』で知られる江口寿史さんのギャグ短編も映像化されている。『'17春の特別編』で放送された「しりとり家族」「しりとり家族ふたたび」は、普通の4人家族が食卓で、ひたすらしりとりをする様子をシュールに描いた作品だ。キャストも豪華で、父親役を滝藤賢一さん、妻役を内山理名さん、娘役を浜辺美波さんが演じた。

 このほかにも、2017年に手塚治虫さんの「夜の声」が藤原竜也さん主演で、伊藤潤二さんの「地縛者」と永井豪さんの「面」、石川雅之さんの「自分を信じた男」がそれぞれ上述した2015年の『25周年スペシャル・春~人気マンガ家競演編~』にて放送されている。1991年に放送された、『BANANA FISH』で知られる吉田秋生さんの「ざしきわらし」はホラーではなくほのぼのするストーリーで、ひとえに漫画原作の作品といってもそのジャンルもさまざまだ。

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