■DS遊戯王の集大成!
最後に紹介したいのが『遊☆戯☆王』から誕生したカードゲーム「デュエルモンスターズ」を題材にしたタイトルで、ニンテンドーDSでは7作目となる『遊☆戯☆王5D’s WORLD CHAMPIONSHIP 2011 -OVER THE NEXUS-』。
本作ではPSPでリリースされた『TAG FORCE』シリーズに匹敵する4200種類超のカードを収録。ボリューム面でもついに追いつきを見せてきた。加えて『~5D’s』をベースにしたストーリーモードもオリジナル主人公視点で描かれ、原作ストーリーの補完もされている、キャラゲーとして満足のいく出来だった。
また、デッキ構築などのチュートリアルが充実しており、Wi-Fiで初の世界大会予選の実施や他者が作成した「詰めデュエル」をプレイすることができた。初心者でもとっつきやすい要素が多く追加されたのもシリーズが長く続く中でのマンネリを解消するプラス要素となっていた。
デュエルではCPUの思考時間の長さは大きく改善されず、容量の関係もありモンスターの実体化演出は簡略化され、物足りなさは感じる。だが一方で、逆に遊びやすくなったという声もあり、Wi-Fi対戦できるDSシリーズの中でも最高傑作との呼び名も高い一作だ。
数多くのタイトルが発売されたDSジャンプ作品の中でも特にクオリティが高かった作品をピックアップしてみた。DS円熟期だからこその開発ノウハウも活かした名作キャラゲーたちを原作と一緒に振り返ってみてはいかがだろうか。