赤塚不二夫に尾田栄一郎も… 往年の巨匠から現役の大人気漫画家まで! 実は“改名”していた作者たちの画像
レッツラゴン 7 (Fukkan.com)/復刊ドットコム

 世界的にも人気がある日本の漫画文化。時代を越えてさまざまな名作が生まれ続けているが、漫画家として名を知られた巨匠たちのなかには、過去に改名していたことがある人もけっこういる。そこで今回は、往年の巨匠から現役の人気漫画家まで、意外にも改名していた漫画家をご紹介していこう。

■急な改名に出版社が大混乱!? 『天才バカボン』赤塚不二夫さん

『天才バカボン』や『おそ松くん』で知られる漫画家・赤塚不二夫さんも改名していた1人だ。伝説的な漫画家たちが住んでいたという「トキワ荘」の住人で、『天才バカボン』のヒットから数々のギャグ漫画で名作を産み落としてきた赤塚さん。彼が改名したのは、1974年のことである。

週刊少年マガジン』に掲載された特別企画で、赤塚さんは「山田一郎」というペンネームに改名することを発表した。彼にとって、この改名もギャグの1つだったそうだ。

 すでにこのときギャグ漫画界を牽引していた赤塚さん。連載していた『天才バカボン』や『レッツラゴン』、『ギャグゲリラ』だけでなく、読み切り作品などでもペンネームを変更しなければならず、出版社は大混乱した。

 結局、改名騒動は3ヶ月ほどで収束し、元のペンネームに戻されることに。赤塚さんの粋な思いつきではじまったこの騒動は、彼が当時からあまりにビッグネームだったため、“ギャグ”ではおさまらなかったようだ……。

■デビュー後にペンネームを改名していた!『ONE PIECE』尾田栄一郎さん

 いまやその名が世界中で知られる巨匠・尾田栄一郎さん。代表作『ONE PIECE』は待望の実写化も果たすなど、その勢いはとどまるところを知らない。

 そんな尾田さんは、『週刊少年ジャンプ』に短編『WANTED!』を投稿し、本作が「手塚賞」に準入選。ここから彼の躍進は始まっていった。

 実は当時、高校に在学中だった尾田さんの投稿時のペンネームは「月火水木金土(つきひみずきこんどう)」だった。しかしその後『月刊少年ジャンプオリジナル』に『神から未来のプレゼント』を掲載したときには、現在のペンネームに変更されている。

 パッと見では読むことができない「月火水木金土(つきひみずきこんどう)」のペンネーム。インパクトはあるものの、読みづらく覚えられにくいと判断したのだろうか。なんにせよ、“尾田っち”と親しまれる現在のペンネームがしっくりくるので、変更されて正解だったように思う。

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