■頭がメダカの教師が大暴れ!? 『めだかの学校』
森ゆきえ氏のデビュー作『めだかの学校』は、メダカの頭に人間の体をもつ教師・田中有魚に翻弄される主人公・江野めだかのハチャメチャな学園生活が描かれた作品だ。
頭がメダカという明らかに“おかしな”教師を前に、常識人であるめだかは戸惑うばかり。そして彼女の通う「私立たなか中学校」は、田中先生のほかにも様子がおかしな生徒や先生たちが目白押しだった。
両親はイギリス人と日本人だと言い切り、メダカの頭であることを気にもとめない田中先生はもとより、登場する猫や犬も人間の言葉を普通に話していたり、ほかのクラスメイトは幼女やヤンキーだったりと、個性が強すぎるキャラクターたち。
振り回されるめだかが不憫だと思いつつも、賑やかで楽しそうな“たな中”に通ってみたい気もする。ちなみに筆者は、田中先生がメダカの頭を使って強烈にビンタをかますシーンがお気に入りだった。
■現在も連載が続く長寿作品! 『HIGH SCORE』
津山ちなみ氏の代表作である『HIGH SCORE』は、絶世の美少女・藤原愛実を主人公に“ちょっぴり大人”で、たまにファンタジーなギャグが盛りだくさんの作品だ。
1995年4月号から連載されている本作は、いまでも連載が続く長寿作品となっており、『りぼん』のギャグ漫画を牽引し続けている。
本作はほかのギャグ漫画作品とは一味違い、前述した“ちょっぴり大人”な雰囲気が見どころだ。露出度の高い衣装だったり、バイオレンスな表現があったりと、当時ドキドキしたシーンもあった。
そうかと思えば、多摩先生やゴンちゃんのようなファンタジー要素が強めのキャラクターも登場する。登場人物が総じて美形なところも、見ていてとても楽しかった記憶がある作品だ。
『神風怪盗ジャンヌ』(種村有菜氏)世代の筆者。こうして振り返ってみると、いまだに覚えているシーンもあるほど、思い入れのある作品ばかりだ。
当時の連載作品のなかには『HIGH SCORE』のほかにも、『アニマル横町』(前川涼氏)もいまだ健在だという。大人になったいま、もう一度読んでみたいと思う。