■アニメ化では意外な人が声優をやっていた
人気ゲームとなった『龍虎の拳』は、1993年に『バトルスピリッツ 龍虎の拳』というタイトルでテレビアニメ化もされた。ストーリーはアニメオリジナルで“シリウスの瞳”と呼ばれる宝石の奪い合いがメインとなっている。
ゲームでは硬派な印象のリョウとロバートだったが、アニメ版ではかなり明るくヤンチャに暴れまわっていた。
この主役のリョウ・サカザキの声を“ハムの人”でお馴染みの別所哲也さんが(このネタもだいぶ古くなってしまった……)、妹のユリ・サカザキを浜崎あゆみさんが担当している。
浜崎さんはまだ芸名を“浜崎歩”としているころで、エイベックスからデビューし日本の歌姫となる前の活動時期である。さらに『龍虎の拳2』のテレビCMにも浜崎さんは出演し、初々しい姿で実写のユリ役も演じている。
今回は、当時の子どもたちを感動させた『龍虎の拳』のすごかったところを紹介してきた。本作は“超必殺技”や“脱衣KO”などオリジナルのシステムを生み出し、格闘ゲーム全盛のなかでも、かなりの存在感を持っていた。これまで数多く格闘ゲームは誕生したが、『龍虎の拳』を印象深く覚えているという人も多いのではないだろうか。
また、アニメ版はオリジナルストーリーで、別所哲也さんや浜崎あゆみさんなど意外な人が声優をやっており、なかなか興味深い作品だ。この30周年というメモリアルな機会に、ぜひもう一度『龍虎の拳』をチェックしてみてほしい。