■艶やかな殺人鬼役!『美食探偵 明智五郎』マグダラのマリア役:小池栄子さん
豊満なスタイルを武器に世の男性たちを虜にしてきたかつてのグラビアアイドル・小池栄子さん。現在では、女優として数多くの作品に出演し、その高い演技力が絶賛されている。
そんな小池さんだが、2020年に放送されたドラマ『美食探偵 明智五郎』(原作:東村アキコさん)で、美しい殺人鬼の役を演じている。
“美食家”として知られる探偵・明智五郎と、平凡な主婦から殺人鬼へと変貌してしまった“マグダラのマリア”との戦いを主軸とした本作。小池さんの猟奇的な演技は、ゾクっとするような狂気を感じさせながらも、圧倒的に綺麗だと話題になった。
自身は極力手を下さずに殺意を抱く人々に知恵を授け、殺人をほう助した彼らを“産みおとしたこども”として従属させていくマリア。彼女のような綺麗すぎる“悪の根源”にたぶらかされては、平伏すしかないのでは?と感じてしまうが……。
地味な主婦が恐ろしい殺人鬼へと変身を遂げるさまは素晴らしく、何者にも化けることができる小池さんの演技力の高さを思い知らされる。
■スキンヘッドが神々しい!『珍遊記』玄奘役:倉科カナさん
漫☆画太郎さんの『珍遊記 ー太郎とゆかいな仲間たちー』は、『西遊記』をモチーフにしたギャグ作品だ。独特な作風を持ち味に一世を風靡した本作だが、あまりにも下ネタが満載なことから、“実写化不可能”だと言われてきた。
しかし、そんな本作は2016年に満を持して実写化された。孫悟空にあたるキャラクター・山田太郎を松山ケンイチさんが、そして、三蔵法師にあたる玄奘を倉科カナさんが演じた。倉科さんといえばグラビアアイドルから朝ドラ女優に抜擢され、その後も精力的に活動し、今では数々の作品でメインキャストを務めている。
実写版では強力な法力をもつ尼僧として登場した倉科さん。特殊メイクでスキンヘッドを披露していたが、その整った顔立ちから神々しささえ感じてしまうほど。しかし、そんな愛らしい彼女の口から、“下ネタ”が連発されるといういろんな意味で衝撃的な作品となった。
異色の役をやりきった倉科さんだが、初日の舞台挨拶で続編への出演を問われると「やりません」と即答し、会場を沸かせていた。抜群のプロポーションを活かした倉科さんの“バトルスーツ姿”を松山さんが熱望しているようだったが、いつか実現される日は来るのだろうか……。
グラビアをきっかけにブレイクし、いまや女優として活躍している彼女たち。持ち前のプロポーションに加えて、それぞれが培ってきた高い演技力が評価され、作品に華を添えている。“ちょっと変わっている”キャラを熱演した彼女たちを、これらの作品でぜひご覧いただきたい。