■スキンヘッドと半裸の衝撃ビジュアル! 『珍遊記』山田太郎役
2016年に公開された映画『珍遊記』は、漫☆画太郎さんによるギャグ漫画を実写化した作品だ。かの有名な『西遊記』をパロディーにした本作で、松山さんは孫悟空をモチーフにしたキャラクター・山田太郎を演じている。
坊主・玄奘との戦いを経て頭の毛がほとんどなくなってしまった太郎。上半身裸でニヒルな笑みを浮かべる姿は、普段の松山さんからは想像がつかない“カメレオン”っぷりだった。インタビューによれば、松山さんは監督から原作のキャラクターに近づけるため、お腹がぽこっと出るくらいの体型にするよう指示されたという。体毛も剃ってツルツルの肌になるように役づくりをおこなったそうだ。
露出度の高い役とあってはじめは恥ずかしさもあったらしいが、撮影終盤では前張りをしたまま外へ出るほど慣れていたのだとか。“憑依型”と称される彼のスタイルは、それほどまでに役に没頭させてしまうのかもしれない……。
■神に扮してシュールなギャグを熱演!『聖☆おにいさん』イエス役
2018年には中村光さん原作の漫画を実写化した『聖☆おにいさん』でイエス役を演じた松山さん。イエスとブッダという有名な神を主人公に、ほのぼのとした日常を描いたシュールなギャグが人気を博した。
松山さんが演じたイエスは、ロン毛で頭に茨の冠を身につけ、どこか“イケオジ”っぽい雰囲気もあるキャラクターだ。しかしその中身はとても純粋かつ少年のような性格をしており、作中ではブッダ(染谷将太さん)にツッコまれることもしばしば。実写版ではイエスに扮した松山さんのかわいらしい姿を見ることができる。
染谷さんと松山さんの間に流れる穏やかで優しい雰囲気がとても心地よく、続編が制作されシリーズ化するほど人気が出た作品だ。
漫画実写化作品では、原作のキャラクターが存在するため、より忠実に再現する演技力を求められるものだ。これらの作品では松山さんの、まるで役が憑依したかのような“カメレオン”っぷりを見ることができる。
コメディーやサスペンス、ハートフルな作品と幅広いジャンルに適応する松山さんの活躍に、今後も注目していきたい次第だ。