『デスノート』や『珍遊記』、『聖☆おにいさん』も…“カメレオン俳優”松山ケンイチが漫画実写化作品で見せた七変化の画像
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 2024年に放送される朝ドラ『虎に翼』への出演が発表された松山ケンイチさん。いまや“カメレオン俳優”として数々の作品に出演している彼だが、大河ドラマ『どうする家康』でも一筋縄ではいかない“イカサマ師”を演じ話題となっている。

 そんな彼は、漫画実写化作品においてもその演技力を見せていた。そこで今回は松山さんがこれまでに出演してきた漫画実写化キャラをご紹介していこう。

■天才肌の探偵役が出世作に! 『デスノート』L役

 2006年に公開された『デスノート』は、大場つぐみさん原作、小畑健さん作画による漫画『DEATH NOTE』を実写化した作品だ。名前を書かれた人が死に至る“デスノート”をめぐるサスペンス作品として人気を博し、アニメや映画、舞台など幅広いメディア展開をされてきた。

 松山さんは、主人公である夜神月(藤原竜也さん)と敵対する謎の名探偵・Lを演じている。ミステリアスな雰囲気を醸し出すLだが、松山さんが猫背で膝を抱えながら座る姿は、漫画から飛び出してきたかのような見事な再現度だった。

 天才的な頭脳を有するLは、白い肌と目の下にあるクマが特徴的だ。松山さんはボサボサ髪にアイメイクを施し、Lのトレードマークでもある白いロンTを着こなしていた。

 2021年12月5日に放送された『日曜日の初耳学』で、インタビューに答えていた松山さんは、当時を振り返っている。クセのあるキャラクターであるLを表現するために、監督から“句読点をはずしてセリフを話すこと”を提案されたという松山さん。そのアドバイスをもとに、自分なりに句読点をアレンジしてセリフに落としこんだという。

 作中のLは独特な話し方が際立つキャラクターに仕上がっており、彼の俳優人生において“カメレオン俳優”として評価されるまでの第1歩目だったように感じられる作品だ。

■白塗りメイクで大絶叫!?『デトロイト・メタル・シティ』根岸崇一役

 松山さんが殻を破った演技を見せたのが、2008年に公開された『デトロイト・メタル・シティ』だ。

 若杉公徳さん原作の漫画を実写化した本作で松山さんは、内気で心優しい青年でありながら、裏の顔は白塗りメイクでデスメタルバンドのボーカルという根岸崇一を演じている。

 普段の姿はマッシュルームカットで、音楽を愛する純朴な青年の根岸。しかし一度ステージに立てばその印象は豹変する。白塗りの顔面と額に刻まれた“殺”の文字が強烈なインパクトの「ヨハネ・クラウザーII世」に扮し、放送禁止用語もお構いなしに叫ぶカリスマ・ボーカルとして多くのファンを魅了するのだ。

 その姿には原作ファンも思わず納得だっただろう。イケメン俳優として人気上昇中にぶっ飛んだ演技を披露し、俳優としての守備範囲の広さを見せつけた作品となった。

■往年の名作を実写化! 『ど根性ガエル』ひろし役

 吉沢やすみさん原作の漫画を実写化したテレビドラマ『ど根性ガエル』は、2015年に放送された。カエルのピョン吉が、ひょんなことから少年・ひろしの服に張り付いてしまうという不思議な設定の作品だ。

 松山さんは原作から16年後を描いたオリジナルストーリーで、主人公のひろしを演じている。30歳になったひろしとピョン吉が主軸となって“生きることの楽しさ”を描いたという本作では、感動して泣いてしまう視聴者が続出したのだとか……。

 インタビューでは、ひろしについて「(ダメ男だけど)ピョン吉と一緒に根性で突き進んでいくので、その姿がかっこいい」と語っていた松山さん。『男はつらいよ』の寅さんのようにも感じていたと語るその生き様を演じて、自分自身の生き方も考えてみたくなったそうだ。

 平成によみがえった名作で描かれた、大人になったひろしだからこそ表現できる“粋な”生き様。誰かの背中をそっと押してくれるあたたかい作品になっている。

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