■最初の国を切り抜けられればあとは余裕! 慣れればクリアまで意外と簡単に

 ゲームを始めると最初に公開される「三種の神器」の場所。探してきた日本地図をみながら国を確認し、行きづらい場所ならばリセットしてやり直す方がいいでしょう。特に「八咫鏡」は、すべての状態異常を無効化するのでスタート地点から近くに配置したデータで遊ぶとクリアが近づきます。それにしても頼朝打倒に必要な重要アイテムなのに、適当な感じでもらえるのはもやもやしますね……。

ファミコン版『源平討魔伝』

 序盤は自分も弱いので、敵をよけつつ城を目指します。ザコ戦で体力が減ったら、体力回復のじゅもん「いのちのみず」で回復。国を治める城主とも同様の戦法をすれば勝てると思います。城主を倒せば体力は全回復しますし、その国で“ザコと戦っていれば得られたであろう徳”ももらえるので、次の国でパラメータを上げて、また体力とじゅもん任せで城主を倒していきます。もし、序盤の4か国ぐらいで国で詰まるなら、じゅもんの使用に必要な「じゅもんのもと」を戦闘前に集めまくるか、移動する国を変えるか、もしくは最初からやり直した方が早いかもしれません。

 こんな感じで序盤を切り抜けられれば、徳の稼ぎ効率もアップしてパラメータもどんどん上げらるようになり、ザコ戦が楽になるのはもちろん、城主も、ラスボスの頼朝ですらも消化試合じみた戦いになり簡単にクリアできてしまうのです。

ファミコン版『源平討魔伝』

■ファミコンで源平サウンドを楽しみながらRPGとして楽しもう

 ファミコン版『源平討魔伝』はボードゲームだから、ボードやコマがないとちゃんと遊べないという先入観を持つ人は今でも多いと思います。しかし、やってみればカセットだけでも遊べますし、コツが分かればクリアもそれほど難しくありません。さらにサウンドもアーケード版と同じく中潟憲雄氏が手掛けているようで、義経や弁慶、頼朝戦などは原曲の雰囲気が感じられるほど聞きごたえがあり、ちょっとテンションがあがるほどです。

 アーケード版を体験している人ほど、グラフィックスのチープさと原作と違いすぎる内容に二の足を踏んでいると思いますが、遊び方さえわかれば面白く遊べます。お店で見かけたらぜひ手に取ってみてもらいたいですね。

ファミコン版『源平討魔伝』のスタッフロール

  1. 1
  2. 2
  3. 3