■経験を積めば恐ろしい修羅になっていかもしれない…ファルコと対決した「名もなき修羅」

 さて、最後は修羅の国で最初に登場する「名もなき修羅」だ。まだ名前すら許されていない若い修羅だが、ケンシロウとの戦いで傷が癒えていないファルコに致命傷を負わせるほどの強さを見せている。

 見た目こそ前髪パッツンでかわいらしいのだが、まだ15歳にもなっていない時点で赤鯱の一味を撃退したほどの無双ぶり。ただ、刹活孔によって一時的に活力を取り戻したファルコによって倒されてしまう。

 それでもファルコに傷を負わせて元斗猛天掌を突き破るなど、只者ではなかった。名もなき修羅と羅将・ハンが同列なのはおかしい……と思う人もいるだろうが、ファルコとの戦いを見てもポテンシャルは凄いと思ってしまう。経験を積んでいけば、かなり恐ろしい修羅になっていたのではないだろうか。

 現にファルコはラオウと対峙したとき、相打ち覚悟なら討ち取れるとも言っていた。それだけに、この名もなき修羅がラオウに戦いを挑んでいたら……? まともな勝負にはならないかもしれないが、将来的には修羅の国を代表する修羅に成長していたと思う。

 

『北斗の拳』は登場人物がみんな死んでいくので、なかなか“強さの基準”が分かりにくい。独自の見解になってしまって難しいものでもあるのだが……。ここで紹介した3人を並べるとハンはもう少し上の存在かもしれないが、筆者的には同一の強さくらいだと思いたい。

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