■『仮面ライダー555』狂気のスパイダーオルフェノク/綾野剛
2003年放送の『仮面ライダー555』では、実力派カメレオン俳優として人気の綾野剛さんが澤田亜希(スパイダーオルフェノク)という怪人役を演じている。
第26話「デルタ登場」から登場した綾野さんは、のちに敵幹部となる怪人“オルフェノク”の一人で、何をしでかすか分からない怖さがあった。当時21歳で本作が俳優デビューだったが、怪人役の常軌を逸した演技が印象的だった。最終的には、半田健人さん演じる乾巧(仮面ライダーファイズ)らとの激闘ののち、自分のなかにある人間性と怪人である凶暴性の間で苦しみながら消滅するちょっと切ないラストを迎える。
ちなみに『仮面ライダー555』は2023年で20周年、2024年には『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』が、期間限定上映されることが決定している。そこに綾野さんのサプライズ出演はあるのだろうか!? 情報を待ちたい。
■『仮面ライダーゼロワン』人類と敵対するヒューマギア・迅/中川大輔
最後は、2019年放送『仮面ライダーゼロワン』から。仮面ライダーシリーズ令和第一作目となる記念すべきこの作品では、人類に敵対するヒューマギア・迅( 仮面ライダー迅)を中川大輔さんが務めている。
中川さんは大学在籍中にメンズノンノのオーディションでグランプリを獲得し、モデルとして芸能活動を開始。俳優として『仮面ライダーゼロワン』にもレギュラー出演し、今期もドラマ『くすぶり女とすん止め女』『コタツがない家』に出演という、今、注目の人気イケメン俳優の一人である。
『仮面ライダーゼロワン』では、高橋文哉さん演じる飛電或人(仮面ライダーゼロワン)に敵対するサイバーテロリスト組織「滅亡迅雷.net」の一員・迅として第1話から登場。
中川さん演じる迅は、“ヒューマギア”と呼ばれる人工知能搭載人型ロボで、当初は終始笑い戦闘で大はしゃぎするなど、とにかく幼く無邪気な敵だった。しかし、途中で精神的な成長を遂げ、一転して知的で冷静な強敵となる。
衣装の面では、さすがメンズノンノグランプリの中川さんだけあって、序盤の無邪気なテロリストのフード姿、成長後のインテリなスーツ姿、どちらもサマになっていた。
今回は、『仮面ライダー』シリーズで悪役を超魅力的に演じたイケメンたちを紹介してきた。さすが“若手俳優の登竜門”というだけあって、相対する敵役にもイケメンが揃っていた。もちろん敵役なので、物語上は主人公・仮面ライダーに倒されてしまうのだが、それ以降の芸能活動では主人公と並ぶ、またはそれ以上の活躍を見せているところが面白く、これからも『仮面ライダー』シリーズは敵役にも目が離せない。