今年で40周年を迎えた大人気漫画の『北斗の拳』(原作・武論尊氏、作画・原哲夫氏)。リアルタイムで読んでいた筆者も、主人公・ケンシロウや彼が繰り出す「北斗神拳」に憧れていたものだ。
そんな『北斗の拳』の舞台は世紀末。さまざまな敵キャラが登場するが、なかにはとんでもない容姿で度肝を抜かれた敵キャラも多くいる。こんなヤツラが街中にいたら恐怖でしかないものだ。そこで突然変異したような(!?)、絶対に目を合わせたくない敵キャラたちを振り返ってみよう。
■何を食べたらそんなにデカくなる…?「デビルリバース」
さて、最初はもはや“伝説の巨人”ともいえる「デビルリバース」だ。名前がちょっとカッコイイのだが、コイツの初登場時には度肝を抜かれたものである。
野盗の親玉であるジャッカルは自分ではケンシロウに歯が立たないので、極悪人として収監されているデビルリバースを解放し、戦わせようとする。
このデビルリバースは過去700人を殺し、死刑執行13回をすべて生き残ったというとんでもない男なのだが、顔だけでもケンシロウの全身より大きく、身長はおよそ20m以上はあると思われる。
しかも、動きも速くて拳法の使い手であり、どんな師匠が教えたのか気になる。本気を出したケンシロウによって倒されてしまうのだが、いったい何を食ったらそんなにデカくなるんだ?……というか、ここまでジャンプできて着地も難なくこなすケンシロウも、もはや人ではない。
そういえば、ジャッカルがデビルリバースを味方につける際、先に盗んでおいた母親のペンダントで兄貴のフリをして心をつかんでいた。すっかり信じ込んでいる様子を見ると、実はデビルリバースは家族思いのナイスガイだったかもしれない。
700人を殺したとはいえ、ここまで巨体なら普通に握手しただけで相手の手は粉砕されるだろうし、ハグしようにも5~6人ほどまとめて圧死しそうである。もはや不可抗力なんじゃないのか……?
■もはや人間ではない? ネコ科のようで突然変異したような「牙一族・マダラ」
牙一族にも「マダラ」という、とんでもないヤツがいた。もともと牙一族は全員がコスプレ万歳(!?)であり、妙な家族愛でつながっている。親玉は牙大王で、どう見ても映画『プロジェクトA』に登場する海賊の首領「ロー・サン」だ(彼は強かったが……)。
さて、ケンシロウの殺気に反応したマダラは鋭い牙を持ち、とんでもない口の大きさを見せつける。こんなヤツと街中で遭遇したら、間違いなく猛ダッシュで逃げたくなる。
マダラはケンシロウに顎の力を失う秘孔を突かれてしまうのだが、腕をかみちぎろうとした形相はまるでネコ科のようだった。牙大王は完全に人間っぽさが残っているのだが、マダラはどう見ても野獣だ。世紀末の影響なのか、突然変異したのだろう。