■息をするのも面倒くさい…とにかく気味悪かった「ゲイラ」

 最後は、天帝が治める郡都の郡司令であるゲイラだ。どう見ても映画『スター・ウォーズ』に登場する「ジャバ・ザ・ハット」を人型に近づけた感じで、とっても気味が悪い。脂ギッシュでかなりの肥満体型であり、椅子から立ち上がるどころか息をするのも面倒くさいという困ったヤツだ。

 催眠術を使うことができるゲイラは、なにやら光る玉のようなものを回転させ、キツイ口臭で相手をトランス状態に陥れる。あのケンシロウが鼻をつまむくらいなので、よっぽど臭いのだろう。肝心の催眠術はまったく効いていなかったが……。

 いや、そもそも催眠術なんて使わなくても、その存在自体がもはや気絶ものだ。頑張ってチキンを用意していた部下たちには、敬意を表したい。

 

『北斗の拳』にはほかにも、カニから変異したような修羅のシエなど、とんでもなく気持ち悪い敵キャラが登場したものだ。普通に出会ったら恐怖しかないな。そういえば、敵ではないが黒夜叉もちょっと怖い。

 コイツらも世紀末ではなかったら、幼少期から仲良く“ごっこ遊び”などをしていたのだろうか……。そんなわけないか。いずれにせよ、その独特な見た目も相まって、読者の心に深く印象を残したキャラたちであることは間違いない。

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