■映画の迫力に繋がった『キングダム』俳優の肉体改造
その『ゴールデンカムイ』で主人公の杉元佐一を演じることが発表された山崎賢人の役作りもかなりのものだ。
数多くの実写化に出演する彼は2019年公開の映画『キングダム』で主人公の信を演じるために、3か月に渡って炭水化物を抜きにした生活をしていたということをインタビューで語っている。主食をブロッコリーや鶏肉に変え、アクショントレーニングや筋トレに励んだ結果実現されたのが、10キロの減量。短期間で10キロも痩せるにはかなりの精神力が必要に違いない。
『キングダム』といえば、王騎を演じた大沢たかおの役作りのための体重の増量もかなりのものだった。過酷なトレーニングで20キロ以上増量する肉体の大改造を行ったという大沢。7月28日に公開となった3作目となる『キングダム 運命の炎』では、衣装合わせのたびに体型がどんどん変わるため、衣装を4回も作り直すことになったという。
このほか、変わった役作りといえば、ムロツヨシは「役に合わせて下着を買いに行き、その役が終わったら処分する」という独特な演技法を情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で明かしている。清野とおる氏の漫画を原作としたドラマ『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』(フジテレビ系)に出演した際も、自身が演じる漫画家・セイノ用に下着を用意して撮影に挑んだとコメントを寄せていた。また、2021年には映画『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』で見た目は赤ちゃん、中身はおじさんという主人公のボス・ベイビーを演じたが、このときはもしかしたらおむつを履くことになるかも、と笑いを誘っていた。
体重増減に筋トレに睡眠に下着へのこだわりまで、ときに命を削るレベルの役作りをする役者たちの努力によって、数多くの名作が生まれているようだ。