2023年6月21日に配信された「ニンテンドーダイレクト」で、ゲーム『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』の発売が発表され、早数か月。12月1日の発売日を待ち遠しく感じている人も多いのではないだろうか。
『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズは、名前の通りモンスターが主体のRPG。1998年のゲームボーイカラー用『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』以降、多くの作品が発売されてきた『ドラクエ』の外伝作品でも人気の高いシリーズだ。
『ドラクエ』において「モンスターを仲間にする」というシステムは、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』が初出。そこで今回は、「意外だけど強かったモンスター」を3つピックアップした。特に、序盤に活躍するモンスターを集めてみたので、未プレイの人はプレイしてみても楽しいかもしれない。
■敵としては弱い?恐ろしい顔の人面リンゴ
まずは、初めて仲間モンスターが採用された『ドラクエ5』より「エビルアップル」を紹介したい。本作は、1992年にスーパーファミコンで発売されたのち、PS2やニンテンドー3DS、スマートフォン向けアプリとして何度もリメイク・移植を果たしている人気作だ。なお、エビルアップル自体はスーファミ版でも登場しているが、仲間になるのはリメイク版のみである。
名前の通りリンゴ型をしたモンスターで、真っ赤な体にギガンテスのようなひとつ目の恐ろしい顔が特徴的。だが実は敵として現れた際は、そこまで強くないので印象は薄い。
ところが、仲間になった途端に大化け。初期ステータスは高く、全体的な成長速度も目を見張るものがあり、終盤にさしかかるころまで破格の強さを見せる。また、仲間になる確率が2分の1と、仲間になりやすいのも魅力だ。
最高レベルが20なので、終盤からは息切れしてしまうが、低レベルプレイやタイムを競うRTAにおいては終盤まで活躍するとんでもないリンゴ。筆者もPS2を始めとするリメイク版で、嫌というほどお世話になった。
■実在するモンスター!? シリーズ屈指のバランスブレイカー
続いて紹介するのは、熊タイプモンスター「グリズリー」。初登場は1998年に社会現象を巻き起こした『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』だが、今回ピックアップしたいのはモンスターズシリーズの記念すべき第1作目『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』だ。なお、グリズリーは実在する動物で、和名はハイイログマ。当然ながらうかつに近寄ってはいけない危険な動物だ。
名前の通り、灰色の熊でよだれをたらしている。大きく広げた両手は、明らかに攻撃力が高そう。そして見た目どおり、攻撃力の高さが群を抜いている。その数値はレベル99になればカンストするほどで、ゲームボーイ版の本作では魔王であるダークドレアム、デスタムーア(最終形態)に次ぐ第3位。ギガンテスと同列となる。
それほど高い攻撃力を誇るにもかかわらず配合が簡単。アントベアとグレムリンを配合するだけで誕生する手軽さが魅力だ。とんでもない攻撃力が最序盤で手に入るので、まさにバランスブレイカー。敵モンスターが、おもしろいように溶けていく様子が見られる。