『VIVANT』だけじゃない!名前を知ってビビった…あの声がそうなの!? 「意外なところ」で活躍していた声優の画像
TBS日曜劇場「VIVANT」公式サイトより

 アニメや洋画の吹き替え、ナレーションにバラエティ番組など多岐に渡って活躍する声優たち。最近では顔出しでの出演により新たなファン層を獲得する声優も増えてきたが、やはり声一本でいろいろな表情を見せる彼らの演技に驚かされてしまう。

 9月17日、今期の注目ドラマ『VIVANT』(TBS系)が最終回を迎えたが、「意外なところ」で出演していた声優が第1話から話題に。警視庁公安部外事第4課の刑事・野崎守(阿部寛)の仲間として現れたドラム(富栄ドラム)。彼は日本語を話すことができず、いつもスマートフォンの翻訳アプリを通じて日本人とコミュニケーションを取るキャラだが、このアプリの音声を務めていたのが人気声優の林原めぐみさんだった。

 林原さんといえば、『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイ、『名探偵コナン』の灰原哀など、大人の女性から少女、元気系からアンニュイな役柄までなんでもこなす実力派人気声優。林原さんの出演は放送前から告知されていたものの、どこに出演するかは明かされず。

『VIVANT』第1話放送翌日に番組公式Xが「AI音声役として」林原めぐみさんを起用したことを発表していたが、ドラマ初回を見て、林原さんだとすぐに気づいた視聴者は少なかったのではないだろうか。

■普段使っているアイテムの声を人気声優が担当

 このように、「聞いたことはあるけど、まさかこの人がやっていたとは!?」と思わず唸る、声優たちの声の仕事はこの他にもある。

 近年話題になった例では、パナソニック製ETCの音声を務める日髙のり子さんもそうだろう。『タッチ』の浅倉南役や『らんま1/2』の天道あかね役で知られる日髙さんは、「ETCカードが挿入されました。有効期限は……」「料金は〇円です」「カードが残っています」など、車の運転をする人にとってはおなじみの声を担当している。

 2月24日放送の『あさイチ』(NHK)に日髙さんが出演した際にこのことについて明かしており、収録では声に一定の高さや一定のスピードを求められ大変だったと語っている。日髙さんの音声は17年前から使用されているというが、今でも南ちゃんの声とは知らずにETCを使っている人は多いのではないだろうか。

 似たような例では、『xxxHOLiC』の壱原侑子役や『美少女戦士セーラームーンCrystal』のセーラーネプチューン役などで知られる声優の大原さやかさんもさまざまな音声案内や、京王電鉄、京浜急行電鉄、東武鉄道、西武鉄道など関東圏の駅の自動放送を多く担当している。いつも聞いている声が有名声優によるものとは驚きだ。

■悟空声優がまさかの動物役

 普段のイメージとは違う意外な役柄を演じていたのは、『あらいぐまラスカル』のラスカル役を演じていた野沢雅子さん。

 野沢さんといえば、『ドラゴンボール』孫悟空役をはじめ、『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎役や『銀河鉄道999』の星野鉄郎役など、数々の人気キャラを務めたベテラン声優だが、声優としてはじめて動物役に挑んだのがこのラスカル役だった。とはいえ、セリフらしいものはなく、EDクレジットにも役名はなく、その他の出演者として「野沢雅子」と書かれているのみ。「キュー」と鳴くかわいらしい声があの悟空と同じだとは、誰が気づけただろうか。

 意外なところで第一線で活躍する声優たち。意外と生活に密着している存在なのかもしれない。

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