13年ぶりのアニメ続編Netflix『君に届け』だけじゃない!『ガラスの仮面』に『イタズラなKiss』も… “長い時”を経てアニメ化された少女漫画の名作たちの画像
Netflixシリーズ『君に届け 3RD SEASON』(C)椎名軽穂/集英社・Production I.G

『別冊マーガレット』(集英社)にて2006年から2017年に渡って連載され、コミックス全30巻、累計発行部数は3600万部を超える椎名軽穂さんの人気漫画『君に届け』のアニメ第3期が2024年にNetflixにて全世界配信されることが発表された。

 同作のアニメは2009年に1期、2011年に2期が放送されており、今回13年ぶりの続編ということになる。配信予定の第3期では、主人公の黒沼爽子と風早翔太は恋人同士になっており、新たな関係となった2人の姿が描かれる。

 前作より10年以上経ってのアニメ化となるが、声優は爽子役の能登麻美子さんと風早役の浪川大輔さんがそれぞれ前期から続投となることも合わせて発表され、ファンには嬉しい発表となった。

『君に届け』は長い時を経てアニメの続編の制作が決定したが、このほかにも、原作の連載から時を経てアニメ化(あるいは再アニメ化)された少女漫画の名作は多い。今回は、当時のキュンとする気持ちを思い出す「時を経てアニメ化された少女漫画」を紹介したい。

 まずは、『花とゆめ』(白泉社)にて1998年から2006年まで連載されていた、高屋奈月さんによる『フルーツバスケット』。2001年に一度アニメ化されているが、2019年から放送された新アニメでは声優を一新している。

 2001年当時は尺の都合や原作が連載途中であるなどの様々な理由で、後半がオリジナル展開になるアニメが多かった。同作も例に漏れず、キャラクターの性格や設定に変更があったり、一部のキャラクターは登場すらせず、独自の結末を迎えていた。

 2019年から3期に渡って放送されたアニメでは、あらためて1話から物語の最後までを丁寧にアニメ化。原作が完結してからアニメ化する最大のメリットでもある、「きちんと最後まで描く」というファンの願いがようやく叶ったのだ。

 続いては美内すずえさんによる『ガラスの仮面』。1976年から『花とゆめ』にて連載開始された同作は、長期休載を何度も挟みながら現在に至るまで未完の名作として知られている。

 1984年に一度全22話+総集編という形でアニメ化されているものの、内容は北島マヤがヘレン・ケラーの助演女優賞を受賞してからテレビの大河ドラマに出演決定するまで、という物語の一部分を描いているに過ぎなかった。

 それが、2005年から放送された実に20年以上ぶりの再アニメ化では、当時の深夜アニメとしては珍しく4クールに渡って放送され、漫画の第1話の内容からコミックス41巻の紅天女編の直前までのエピソードが忠実にアニメ化されている。

 漫画での連載開始からさすがに時間が経ちすぎているためか、作中の時代設定こそ明確ではないものの、キャラクターのファッションの雰囲気が大きく変わったり、デジタル機器(携帯電話やパソコン)が登場するなど、随所に現代ふうのデザインが取り入れられている。

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