■2人同時プレイも熱い! 異なるスクロール視点で飽きさせなかった『魂斗羅(コントラ)』

 最後は、1988年2月にコナミ(現:コナミデジタルエンタテインメント)から発売された『魂斗羅(コントラ)』だ。これもアーケードからの移植作品となっており、基本は横スクロールなのだが、縦スクロールや3Dのシューティングステージもあるので、異なる視点でプレイができて飽きさせない作りだった。

 西暦2631年にニュージーランド沖にあるガルガ諸島に隕石が衝突し、その2年後に人類滅亡を企んでいる「レッドファルコン」と名乗る組織の基地を破壊するため、地球海兵隊は「魂斗羅」のビル・ライザーとランス・ビーンの2人を送り込むという設定だ。

 タイトルはゲームのオープニングで「コントラ」とカタカナ表記されているのだが、小さくて読みづらかったものだ。ただ、隕石が飛来するシーンはなかなか迫力があり、レッドファルコンの紋章もカッコよかった。

 ファミコンにしては迫力あるゲーム画面で、無駄に回転ジャンプするのは面倒なものの、難易度も先の2作品よりかは低くやりやすい。ジャンプをミスって水面に落ちても死亡とならず、そのまま半身を出して進めるのが斬新だった。

 非常に面白かったゲームなのだが、なぜ上半身が白いタンクトップなのだろう。戦場では目立つし、肌の露出が多いので危なく思えてしまう。ステージクリア後に「基地に潜入する」と無線で連絡するのだが、敵に見つかっているのでこの任務はすでに失敗のような気がする……。

 2P同時プレイがかなり熱かったゲームで、当時、友人宅で盛り上がってやり込んだものだった。

 

 さて、これらのゲームは当時の人気映画『ランボー 怒りの脱出』や『コマンドー』のように、単身で多数の敵をせん滅していくのが面白かった。当時は攻略サイトもなかったため、難易度が高くクリアできなかったものもあるが、夢中になってやったものだったな。

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