夏の甲子園慶応高校優勝! 漫画にもいた!? 赤司征十郎に跡部景吾…勉強もスポーツも完璧な「文武両道」キャラの画像
『新テニスの王子様 氷帝vs立海 Game of Future』 Blu-ray BOX (特装限定版)(C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト

 8月23日に行われた第105回全国高等学校野球選手権記念大会決勝戦で、慶応義塾高等学校野球部が宮城県代表の仙台育英学園高等学校を8対2で破り全国制覇をした。同校が夏の甲子園で優勝するのは107年ぶりとなる。

 慶応義塾高等学校といえば、日本でも有数の高偏差値を誇る高校。そこへ通う彼らが甲子園で大活躍したことで、大会中から「文武両道」の声がSNSなどで相次いだ。数多の才能に恵まれていることがうらやましくなってしまう。

 まさに漫画のような勝利を手にした彼らだが、漫画の世界にも慶応野球部に負けず劣らずの文武両道キャラが多く登場してきた。

■名家生まれの赤司に跡部

 まずは藤巻忠俊氏による『黒子のバスケ』に登場する赤司征十郎。同作は高校バスケットボールを題材とした作品で、強豪・帝光中学校バスケットボール部の10年に1人の天才が5人同時にいた「キセキの世代」と呼ばれる天才たちが、高校バスケで敵としてぶつかり合うストーリーである。

 中でも元帝光バスケ部主将で、「キセキの世代」の筆頭格である赤司は知略に優れたプレイヤーだ。

 趣味はボードゲーム全般で広い視野と優れた判断力、鋭敏な反射神経を持っており、身長こそ180センチ台のキャラクターがゴロゴロいる同作において173センチと低めではあるものの、跳躍力もあるので作中においては特に短所として描かれる描写はない。

 彼の使う、相手のあらゆる動作を先読みする天帝の眼(エンペラーアイ)は、現実においてはリアリティに欠ける能力ではあるものの、それ以外のプレーをとっても一流のバスケプレーヤーであることが伝わってくる。

 それに加えて日本屈指の名家に生まれた赤司。その生まれによる英才教育がエスカレートした結果、彼の精神に負荷をかけてしまうのだが……まさしく慶応ボーイに勝るとも劣らない文武両道だといえるだろう。

 続いては許斐剛氏による『テニスの王子様』の跡部景吾。徹底した実力主義を貫く氷帝学園中等部テニス部の部長で、そのキングっぷりは有名だ。

 そもそも氷帝学園は慶応義塾中等部をモデルとしており、外装のモデルは成城学園中学校だという。そこからすでにお金持ち学校のイメージがあるが、跡部のセレブっぷりはケタ違い。

 跡部財閥の御曹司である跡部は、「あとベッキンガム宮殿」と呼ばれる自宅で氷帝学園の部員を合宿させたり、自家用ジェットで登校したりなど、とても中学生とは思えない行動をしており、その姿からはカリスマ性さえ漂っている。

 もちろんテニスの腕前も本物だ。テニスの本場である英国で育ち鍛えたオールラウンダーとしての多彩な技を持っており、技名も「破滅への輪舞曲(ロンド)」「氷の皇帝(エンペラー)」など、ナルシストな彼らしい。また公式ファンブック『テニスの王子様20.5』の「私立氷帝学園中等部攻略マニュアル」には、氷帝学園の生徒は頭が良いことが記載されていることから、氷帝は偏差値も高い学校なのだろう。文武両道どころではない才能と富に恵まれている。

 そんな跡部は最近、作者の許斐氏による、あるファンサービスで大きな話題を集めた。それは、許斐氏がSNSでファンの結婚報告を受けたことをきっかけに、跡部が結婚式に参列しているイラストを描き下ろし投稿したというもの。「あ~ん? 参列するぜ」というセリフとともに描かれたスーツ姿の跡部を送られたのがもし自分だったら、間違いなく一生ものの思い出になるだろう。

■湘北チームの非赤点組

 意外な(?)文武両道っぷりを見せるのは井上雄彦氏による『SLAM DUNK』の赤木剛憲。桜木花道や読者からゴリの愛称で親しまれる赤木は、学業の成績は非常に優秀で、作中では英語の授業で教師から褒められるシーンもあった。

 バスケにおいてもセンターポジションで「ゴール下のキングコング」の異名の通りのパワープレイを行い、攻守ともに優秀な選手である。キャプテンとして部員を厳格にまとめあげ、湘北の大黒柱として皆を支える姿は男の中の男だ。

 女子にも文武両道キャラはいる。あだち充氏の『タッチ』の浅倉南は勉強もスポーツもでき、それでいて男女から人気があるといううらやましい属性の持ち主。

 野球部マネージャーを務める一方で、1年生の後半からはケガをしたキャプテンのピンチヒッターという形で新体操部に入部。そこで頭角を現し、その競技会でいきなり3位に入賞。原作漫画の最終回のエピローグではインターハイで個人優勝したことまで語られている。急に始めた競技でここまで結果を残されると、幼い頃から取り組んできた他の選手にしてみれば悔しくてしかたないことだろう。

 加えて南は嫌味のない優しい性格なので、欠点を探そうとしても見つからない完璧女子なのだ。まさに神に愛された存在。1つで良いから才能を分けてほしい。

 今回紹介した以外にも、スポーツ漫画やアニメには文武両道のキャラは山ほどいる。甲子園優勝した慶応選手の中から、漫画越えのファンタジーな実力を持つ選手は誕生するのか!?

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