裏社会を生きる者たちの熱いドラマを描く人気ゲーム『龍が如く』(セガ)シリーズ。ビートたけしさん、船越英一郎さん、藤原竜也さんなど、大物芸能人や俳優の出演で話題になることも多いゲームだ。そういった著名人はメインキャラクターとして起用されるケースがほとんどだが、なかにはストーリーに絡まない「サブキャラ」として登場する人もいる。
2023年11月には最新作『龍が如く7外伝 名を消した男』の発売も控える同シリーズ。今回は、脇役として『龍が如く』を盛りあげた意外な芸能人を紹介していこう。
■メダリストをぶん投げられる!『龍が如く極』の篠原信一
まずは、2000年のシドニー五輪柔道男子100キロ超級で銀メダルを獲得した柔道家の篠原信一さん。現役を引退してからはタレントとしても活躍し、さまざまなテレビ番組に出演してきた芸能人でもある。
2016年に発売された『龍が如く 極』では、「篠原信一」本人役として篠原さんが出演。篠原さん自身の顔を元に3DCGで作成されたキャラクターは、その完成度の高さでプレイヤーを驚かせた。
ゲーム内での篠原さんは柔道家を引退しており、サブストーリー「刺激を求めて」で主人公の桐生一馬と出会う。他では味わえない刺激を求めて東京を訪れた篠原さんは、桐生に案内されて裏社会の地下闘技場に行きつく。柔道家としての本能のまま地下闘技場に参戦した篠原さんは連勝を重ね、ついには最強のチャンピオン・桐生と対戦する、というストーリーだ。
サブストーリーのラストではプレイヤーが桐生を操作して篠原さんと戦える。ゲームとはいえ、篠原さんを殴り、蹴り、投げることだってできてしまうのだ。柔道のメダリストと殴りあいができるのは『龍が如く 極』のだいご味のひとつといえるだろう。
■プロレスファン垂涎『龍が如く 極2』の長州力
「革命戦士」の愛称で親しまれ、日本プロレス界のスターとして君臨した元プロレスラー・長州力さん。プロレスに詳しくなくても「キレてないですよ」のフレーズを知っている人は多いのではないだろうか。
長州力さんは、2017年発売の『龍が如く 極2』にて、悪徳不動産屋の一員「長州力」役を演じた。ミニゲーム「新・クランクリエイター」内ストーリーに登場し、一大プロジェクト「神室町ヒルズ建設計画」をめぐって主人公の桐生と対立。タワーディフェンス形式で進行する激しいバトルをくり広げる。
さらに『龍が如く 極2』には、長州力さんの他にも有名プロレスラーが敵キャラとして登場。藤波辰爾さん、天龍源一郎さん、武藤敬司さん、蝶野正洋さん、計5名のレジェンドレスラーがプレイヤーの前に立ちはだかる。プロレスファンにはたまらない豪華メンバーだ。
筆者が印象に残っているのは、仲間になった長州力さんが天龍さんや藤波さんと一緒に早口言葉を言いあうミニシナリオだ。滑舌の悪さでも有名な長州力さんが「生麦生米生卵」を「生麦なまににゃ……」とかみまくる姿に笑ってしまう。同シナリオでは天龍さんも早口言葉に挑戦しており、こちらの様子も面白い。ぜひ実際に聞いてほしいシーンだ。