『進撃の巨人』カルラに『ONE PIECE』ベルメールも…本気で悲しかった…漫画に登場する“命を落とした母親キャラ”の画像
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 国内外から高い評価を得ており、すでに第2期の製作が決定しているアニメ『推しの子』(原作:赤坂アカ氏、作画:横槍メンゴ氏)。90分拡大版として放送された第1話では、究極のアイドル・アイが命を落とすという衝撃的な展開で、物語に一気に引き込まれた視聴者も多かったことだろう。『推しの子』に限らず、母親キャラが命を落とすシーンを見たあとは、悲しすぎてため息が出るほど本気で落ち込んでしまうものだ。

 今回は、漫画の作中で命を落とした母親キャラたちを紹介していきたいと思う。

■残酷すぎて開いた口が塞がらない…『進撃の巨人』カルラ

 まずは、2023年秋にいよいよアニメシリーズの完結をむかえる諫山創氏の『進撃の巨人』より、主人公のエレン・イェーガーの母・カルラを紹介しよう。

 突如として現れた超大型巨人によって人類の平和を守っていた強固な壁が破壊され、100年続いた平和な日々はいとも簡単に崩れ去ってしまう。

 無数の壁の破片が町に降り注ぐなか、「家に当たってるわけがない」「とっくに逃げたに決まってる…」と言い聞かせながら、カルラを心配し、ミカサとともに夢中で自宅まで走るエレン。しかしその願いも虚しく、巨大な壁の破片によってエレンの家は破壊され、瓦礫に埋もれて身動きがとれなくなっているカルラを見つけるのだ。

「逃げなさい!!」というカルラの訴えを無視し、救出作業を続けるエレンとミカサ。3人のもとに着実に迫ってくる巨人と「ズシン」「ズシン」と響く足音は、何度見ても恐怖心を掻き立てられるシーンだ。

 武器を取り救出にやってくる駐屯兵のハンネスだったが、対面した巨人に思わず尻込みしてしまい、エレンとミカサを小脇に抱え、カルラを残してその場から逃げ出してしまう。

 2人が助かれば良いという当初の願いが叶ったカルラは「ありがとう…」と、一時安堵の笑みを浮かべるが、家族で過ごした何気ない日々を思い出した瞬間、自身の意思とは裏腹に「行かないで…」と、恐怖感や寂しさなどさまざまな感情を含んだであろう一言が漏れてしまう。

 そして、巨人に両手で掴まれてもはや瀕死となったカルラは、ぐったりとしたまま巨人の口内に運ばれ、生々しい音を立てながら巨人に捕食されてしまうのだった。

 あまりにも残酷なカルラの死亡シーンは、巨人がもぐもぐと食事をしているのと対比するように、読者は開いた口が塞がらなかったことだろう。何度見返しても悲しい気持ちになってしまう、一度見たら誰もが忘れられない衝撃のシーンである。

■命よりも重い無償の愛『ONE PIECE』ベルメール

 続いては、尾田栄一郎氏による『ONE PIECE』より、ナミとノジコの育ての母親・ベルメールを紹介しよう。

 戦場で瀕死の重傷を負っていた元軍人のベルメールは、3歳のノジコと赤ん坊のナミに出会うことで生きる気力を取り戻し、その後家族としてともに生きることとなった。

 貧しいながらも穏やかで幸せな日々を過ごしていた3人だったが、ある日ココヤシ村が、アーロン一味に襲撃されてしまう。大人一人10万ベリー、子ども一人5万ベリーの奉貢を収められない者は殺すとしながら、村はずれにあるベルメール宅を訪れたアーロン。

 魚人との圧倒的な戦闘力の差になす術がないベルメールは、ゲンゾウの説得でなけなしの10万ベリーを払うことを宣言するのだ。ナミとノジコの出生記録がないため、2人が島から脱出することで全員が生き残れるという算段だったが、ベルメールは自身に2人の子どもがおり、自身の奉貢は払えないと自ら明かしてしまうのだ。

「たとえ命を落としても……!!」「口先だけでも親になりたい あいつら…私の子でしょ?」と、母親としての愛情を訴える。そして、ボロボロの身体で痛みに苦悶の表情を浮かべながらもナミとノジコをきつく抱きしめ、「大好き」という言葉を残してアーロンに射殺されてしまうのであった。

 親子の絆に血の繋がりは関係ないと多くの読者を感動させた、『ONE PIECE』屈指の名シーンである。

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