■「分身殺法・ゴッドシャドー」「シャッフル同盟拳」
『機動武闘伝Gガンダム』ではレア登場ながら視聴者に大きなインパクトを与えた技・武装・機体がいくつも登場したが、そのひとつがゴッドガンダムによる「分身殺法・ゴッドシャドー」だ。これは第35話「決着の時!豪熱マシンガンパンチ」に登場したもので、チボデー・クロケットの乗るガンダムマックスターが放った必殺技「豪熱マシンガンパンチ」に耐えるために使われたもの。
その名の通りにゴッドガンダムを分身させる技なのだが、さすがはシリーズでも異色の『機動武闘伝Gガンダム』だ。分身は、避けるために行われたのではなく、相手の繰り出す全てのパンチを受け止めるために行われたのだ。容赦なく連発されるパンチを、分身したゴッドガンダムが片っ端から受け止めていく姿は個性的かつ圧巻だ。
格闘戦が主体となるガンダムファイトでは、かなり汎用性が高そうで、他にも使いどころがいくらでもありそうな「分身殺法・ゴッドシャドー」。しかし、ガンダムマックスター戦後は使用されることはなく、1回のみのレア技となった。
『機動武闘伝Gガンダム』では、もう一つのレア技「シャッフル同盟拳」も欠かすことができない。
これは第48話「地球SOS!出撃ガンダム連合!!」に登場したもので、デビルガンダム四天王を合体させたモビルファイター「グランドマスターガンダム」を相手に、シャッフル同盟のドモン・カッシュ、サイ・サイシー、チボデー・クロケット、ジョルジュ・ド・サンド、アルゴ・ガルスキーの5人が拳を重ねて放つ必殺技。
「シャッフル同盟拳」を放つには、シャッフル同盟の5人全員が魂を高める必要がある。誰か一人でも不調だったり、実力不足だったりすると放つことができない。つまりこの技が放てるということは、シャッフル同盟全員が、ガンダムファイトやデビルガンダム事件を通して、その名にふさわしい実力に成長した証だということ。物語終盤に1回だけ放たれるにふさわしいレア技である。
1回っきりの登場ではあるものの、インパクトがあって思い出に残るレア武器を、使用シーンと合わせて4つ紹介した。出番が多いレギュラー機体に搭載されているのに、作中でなかなか登場しないレア武器。アナタは何を思い浮かべるだろうか。