ガンダムハンマー以上? 作中で1度きりしか使われていない『ガンダム』のレア武装・レア技使用シーンの画像
画像はバンダイのプラモデル「RG 1/144 RX-78-2ガンダム」より (C)創通・サンライズ

 ガンダム作品のレア武器と聞いて思いつくのが、ガンダム・ハンマーだ。『機動戦士ガンダム』で2回だけ(2度目は強化型のハイパー・ハンマー)、『∀ガンダム』で1回だけしか打たれていない。これはチェーンと鉄球によってできたモーニングスター型の武器で、ビームやサーベルなどとは違った独特な活躍で視聴者にインパクトを与え、登場頻度は少ないながらもファン人気の高い武器。任天堂のWiiでは『SDガンダム スカッドハンマーズ』なる「ハンマー」をメインにしたゲームがローンチタイトルとして発売されたほどだ。

 しかしそれ以上にレアな武器も存在する。今回は「たった1度」しか登場しなかった幻のレア武装・レア技をいくつか紹介していきたい。

■ファーストガンダムの真のレア武装「耐熱フィルム」

 ガンダム・ハンマーもさることながら、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』でたった1度しか使われていない「耐熱フィルム」は真のレア武装かもしれない。

 これはガンダム・ハンマーが登場したのと同じく第5話「大気圏突入」で、シャアの奇襲作戦によって大気圏への突入を強いられたアムロが、ガンダムの武装から見つけて使用したものだ。最初はシールドで摩擦熱に耐えていたガンダムだが耐えきれず、マニュアルから大気圏突破のためのシステムを見つけ、下半身パーツから「耐熱フィルム」を取り出す。

 これは透けた布状のアイテムでガンダム全体を覆う武装だが、アムロも「すごい…装甲板の温度が下がった」と感動するほどの性能。これによりアムロとガンダムは無事に大気圏突破することができた。

 フィルム1枚でモビルスーツを大気圏突入可能にする武装はかなり便利そうだが、この後「耐熱フィルム」は使われることがなく、かなりのレア。ガンダムの耐熱性があってのものだったからだろうか。

 そして後の『機動戦士Zガンダム』では大気圏突入バリュートという形になって類似品が活躍している。性能がガンダムに追いついた時代だからこそ、「耐熱フィルム」の類似品が実用化されたと考えると辻褄が合いそうだ。

■視聴者困惑の「ガンダムエピオンのバルカン」

 続いては『新機動戦記ガンダムW』より。「バルカン」といえば牽制や低火力武装として気軽に使える登場頻度の高そうなイメージがある武装だが、ガンダムエピオンが最初にバルカンを放ったのは、なんと『ガンダムW』作中の最後の最後。最終話のヒイロとの決戦時のみだった。

 視聴者目線では、格闘武装のみしか持っていないはずのガンダムエピオンが、どうして唐突にバルカンを使ったのか不可解だった。だがこれは、ホワイトファングの手に渡ったときに牽制用バルカンが設置されたと設定補完されることとなっている。

 後付け設定や、本来のコンセプトを無視した設定だからか、『Gジェネレーション』シリーズや『ガンダムVS.ガンダム』といったゲーム作品でも採用率の低いレア武器となった。

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