■『ちはやふる』の広瀬すずさん&野村周平さん&新田真剣佑さん
“競技かるた”というマイナー競技を、一躍ブームへと導いた『ちはやふる』。末次由紀さん原作の本作は、2016年に2部作が、そして2018年に完結編が実写化映画として公開された。
映画では主人公・綾瀬千早役に広瀬すずさん、千早の幼なじみである真島太一役は野村周平さん、そして、千早と太一を競技かるたの世界へ引き込んだ張本人である綿谷新役には新田真剣佑さんが抜擢された。
原作でも3人の恋愛模様は見どころの1つだったが、実写映画でも初々しい三角関係は再現されており、ドキドキしながら視聴した人は多いだろう。
今、思えば豪華すぎるキャストだが、とくに本作で知名度を上げた新田さんのフレッシュな演技は印象的で、彼のファンのなかには『ちはやふる』を一番好きな作品に挙げる人もいるようだ。
原作とはまた一味違った魅力を楽しむことができる実写映画『ちはやふる』。作品を見て“競技かるた”をはじめたという人が多いのも頷けるだろう。
■【番外編】『NANA-ナナ-』の中島美嘉さん&宮﨑あおいさん
最後にカップルではないものの、原作から飛び出してきたかのような再現度で実写化していた、『NANA-ナナ-』の中島美嘉さんと宮﨑あおいさんを紹介しよう。
矢沢あいさん原作の『NANA-ナナ-』は、人を魅了するカリスマ性を持つ大崎ナナと、恋愛依存が強いけど健気な等身大の女性・小松奈々の運命的な出会いからはじまる物語を描いた作品だ。
バンドのボーカルとして人気を博すナナを演じた中島美嘉さん。抜群のスタイルで、原作のキャラに引けを取らない“ナナ”を見事に演じ、漫画のなかでナナが着こなしていたファッションもよく似合っていた。
一方で宮﨑あおいさんの演じる奈々もまた、可愛らしくもあり、危うくもある彼女の魅力を再現していたのではないだろうか。
松田龍平さんの演じた本城蓮とナナのカップルも良かったのだが、やはりナナと奈々の見事なキャスティングに注目したくなる実写映画だった。
人気少女漫画を実写化した作品は、人気俳優を起用することも多く、注目度が高い。テレビアニメとはまた違った形で“キャラの動く姿”を見ることができる実写映画化作品たちは、原作とはまた違う魅力があるように思う。そして、原作を忠実に再現しようと奮闘する俳優たちの名演技もまた、見どころの1つではないだろうか。