連載開始から今年で30周年となる人気漫画『花より男子』。神尾葉子さんによる本作は、『花男』の愛称で親しまれている。
2001年に台湾でドラマ化された本作は、2005年に主人公の牧野つくしを女優・井上真央さん、恋人役の道明寺司を松本潤さんが演じ、日本でもドラマが放送された。まるで漫画から飛び出してきたかのようなカップルを好演した2人に加え、脇を固めた魅力ある俳優陣が揃った本作は一気に人気を博し、その後、映画化も果たしている。
そこで今回は、『花男』のように少女漫画の実写化がハマっていたカップルを厳選して紹介していこう。
■『のだめカンタービレ』の上野樹里さん&玉木宏さん
二ノ宮知子さん原作の『のだめカンタービレ』は、2006年に上野樹里さんを主演にむかえて実写ドラマ化された人気作だ。
“のだめ”こと野田恵は、天才的なピアノのセンスを持つ音大生なのだが、性格が一癖も二癖もあるいわゆる“変態”という不思議キャラ。そんなのだめを、上野さんが明るく可愛らしく演じ、作中では変顔を惜しげもなく披露したりと体当たりの演技を見せていた。
そんなのだめの相手役・千秋真一役を演じたのが、玉木宏さんだ。エリート音大生の千秋は、飛行機恐怖症で海外へ留学できないという“残念なイケメン”キャラ。端整な顔立ちの玉木さんがこれまでの印象からはかけ離れた“変顔”や“奇行”などコミカルな演技をふんだんに披露しており、たちまち話題となった。
クセのある2人だが、のだめが千秋に恋をしたことで不思議なカップルのラブコメディーが繰り広げられていくことになる本作。原作で印象的だったテンポのいい2人の掛け合いは、ドラマでも見事に表現されていた。個性的なキャラにハマった、名カップルのキャスティングだったのではないだろうか。
■『オオカミ少女と黒王子』の二階堂ふみさん&山﨑賢人さん
いまや漫画の実写化作品に欠かせない人気俳優の山﨑賢人さん。山﨑さんは、八田鮎子さん原作の『オオカミ少女と黒王子』が2016年に実写映画化された際、“黒王子”こと佐田恭也役に抜擢された。
ラブコメディー作品である本作は、イケメンで人気者だけど実は“ドS”の佐田にヒロイン・篠原エリカが振り回されるというストーリーだ。
佐田という人気キャラの実写化とあって公開前から注目度が高かったが、山﨑さんの甘いルックスと“意地悪だけど実は優しいヒーロー”ぶりに納得したファンは多かっただろう。
そして、ヒロインを演じたのは二階堂ふみさんだ。可愛らしいだけではなく、確かな演技力も評されている彼女。『オオカミ少女と黒王子』でも二階堂さんが「とにかく可愛い!」と、原作ファンからもキャラのハマり具合が高く評価されていた。
原作はもとより、実写映画も「泣ける」と話題になっていた本作。甘酸っぱくて爽やかな気持ちにさせてくれる2人の演技に注目しながら、ぜひ見てみてほしい1作だ。