強いの? 弱いの? 7月5日「ガンタンクの日」に性能とともに振り返る『機動戦士ガンダム』ガンタンクの名&迷シーン3選の画像
バンダイのプラモデル『HGUC RX-75 ガンタンク』
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 ロボットアニメに登場するロボットは、二足歩行でスタイリッシュに行動したり圧倒的なパワーで派手な攻撃をしたりする印象が強く、胸が躍るものも多い。そんな中で変わったデザインの機体が人気を集めるもので、『機動戦士ガンダム』のガンタンクも、不思議なデザインで意外な人気を誇るモビルスーツのひとつだ。

 そんなガンタンクの型式番号はRX-75。型式番号にちなんで、7月5日は「ガンタンクの日」としてファンに親しまれている。そこで今回は、ガンタンクの性能を確認しつつ、名シーン(迷シーン?)を振り返りたいと思う。

■初出撃でジオン軍の艦を撃破!

 そもそもガンタンクは連邦軍の「V作戦」で開発されたモビルスーツ。開発順に見るとガンキャノン(RX-77)やガンダム(RX-78)よりも早い。二足歩行のシステムが実用化される前だったため、下半身が戦車という特殊なデザインになっている。

 そんなガンタンクの初出撃は、第3話「敵の補給艦を叩け!」。初心者パイロット、かつ初出撃だったにも関わらず、敵の補給艦パプアを撃破する活躍を見せた。アムロ・レイが搭乗するガンダムとリュウ・ホセイが搭乗するコア・ファイターで敵の注意を引き、ガンタンクの砲撃がパプアに命中。「ジオン軍が攻撃できない状況」と判断した見事な作戦だった。

 このとき使用した武装は、ガンタンクの代名詞ともいえる「120ミリ低反動キャノン砲」。射程が240キロメートルとも260キロメートルともいわれるこの武装は、特定の条件下においてかなり強い武装といえるだろう。

■拠点攻略においてはガンダムよりも有効!

 ガンタンクは武装が貧弱という弱点がある。先述のキャノン砲のほかには、腕部先端に装着された「40ミリ4連装ボップ・ミサイルランチャー」のみ。つまり、近接戦闘にはめっぽう弱いのだ。しかし、ガンタンクはやはり限定的な条件下において無類の強さを発揮する。

 ガンタンクがさらに活躍したのは、第17話「アムロ脱走」。ジオン軍基地を攻略すべく、連邦軍の戦艦ホワイトベース艦長であるブライト・ノアは、アムロにガンダムでの出撃を命じた。しかし、アムロは「拠点攻略においてはガンダムよりガンタンクのほうが有効」と、独自の判断で搭乗機を変更する。

 事実、ガンタンク1機で獅子奮迅の活躍を見せた。基地に配備された固定砲台に対しては、遠距離砲撃で応戦する。さらに、ジオン軍戦闘機ドップは「40ミリ4連装ボップ・ミサイルランチャー」で柔軟に撃墜。遠距離砲撃が可能なガンタンクならではのムーブを見せた。

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