■扉に入るたびにジャンプしてしまう操作性と嘘をつくリンやバット
基本的に各ステージは、途中で扉に入っていく仕様だ。しかし、十字キーの上方向がジャンプ操作になってしまうため、扉の前でABボタンと上を同時押ししないと入れない。コツを掴むまで、これがなかなか難しかった。筆者は何度も扉の前でケンシロウをジャンプさせてしまったものだ。長押しをジャンプにすればよかったのに……と、今さら言っても仕方がない。
そして、この扉は正解のルートとは限らない。さすがは世紀末に生きる悪役たちである。ケンシロウを騙すために偽ルートまで用意していたのだろう。
とはいえ、お助けキャラといえるリンやバットがこの扉の前に立っていることも多く、なるほど、ここが正解のルートなのか! やるではないか2人とも!と思いきや、実はこれも偽ルートだったりする。
ええ? リンがケンシロウに嘘をつくのか〜!? 少年期のバットならまだしも……と当時は思ったものだが、これは単純に星が足らないからだ。ケンシロウはリンを責めはしないだろう。それだけ敵が巧妙だったということにしておこう。
それにしても150万本も売り上げたというのは素晴らしい。もちろん原作が大人気だったからであり、『ドラクエ』が発売されたあとでもあるので、世の中はまさにファミコンブームだったのも影響しているはずだ。この売り上げがあったからこそ、シリーズで制作されたのかもしれない。